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出版物案内>フォーラムMekong Vol.9 No.1「メコン本流ダム開発」
メコン・ウォッチでは季刊誌フォーラムMekongを発行し、今年で9年目を迎えました。今年度の第1号は、再開の動きが著しいメコン河下流域での本流ダム
の計画に関する情報を集めました。援助から民間企業の投資へと急激にシフトする、メコン開発の今をお伝えします。
次号は「ビルマ」を巡る様々な情報をお伝えする予定です。
フォーラムMekong Vol.9 No.1
−メコン本流ダム開発−
- 巻頭言
- 本流ダムが母なる河、メコンを脅かす中国以外では建設されていなかったメコン河本流ダムの計画が動き始めてい る。河川環境の問題に取り組むアメリカのNGO、インターナショナル・リバース(International
Rivers: IR)は、自然・社会環境に大きな影響を与える恐れのあるこれらの計画に懸念を表明している。IRが発行した “Mainstream Dams
Threaten the Mother of all Rivers” (2007) の抄訳から、過去の計画内容と現状を概観する。
- メコン河本流ダム計画
- メコン河下流におけるダム開発計画が息を吹き返した。ここでは、タイの環境NGOであるTERRAの発表した”Background to the Mekong
mainstream dams (2007)”および”The MRC: Unwilling or unable to respond to concerns over mainstream dams, Watershed, Vol.12 No.2”から、メコン川本流ダム計画がどのような変遷を辿ってきたかを振り返る。
- メコンの魚:「回遊」について何が分かっているのか
- メコン河の魚は「回遊」している。日本語の情報が非常に限られているこのメコンの魚の回遊について何が分かっているのかを、メコン河委員会(MRC)の報告、“Fish migration of the Lower Mekong River Basin: implication for development, planning
and environmental management. MRC Technical Paper No.8.(2002)”から読み解く。
- 本流ダム開発〜メコン市民社会の声をめぐって〜
- 再燃する下流ダム開発を憂い、メコン河流域のNGOや住民が声をあげはじめた。2007年に発せられた二通の公開書簡を通して、この問題に対するメコン市民社会の動きと各方面の反応を伝える。
- ラオス・ウドムサイ県パクベンダム・プロジェクトサイト訪問レポート
- これまで中国以外の国ではメコン河本流にダムが作られてこなかったが、タイ、ラオス、カンボジアで、次々と本流ダム建設のための調査が開始され、計画が現実味を帯び始めた。2007年8月末、「ラオス政府と中国の投資企業との間で覚書(MOU)が結ばれ、ウドムサイ県のパクベン地域での水力発電事業の調査が開始されることになった」とラオスの英字紙『ビエンチャン・タイムズ』が報じた。中国企業によって進められている調査サイトと影響を受けると推定される村を訪問した現地報告。
- 魚の回廊フー・サホンと人々の生活
- フー・サホンはラオス南部でメコン河が分流した流れの一つである。ここは、メコン河下流域の魚類生態に重要な意味を持った場所であるが、ここにドンサホンダム建設の計画が持ち上がっている。漁業、特に慣習的権利のある漁場利用を通し、ダム開発によって影響を受けるとみられる人々の生活の一端を紹介する。
- カンボジア・サンボーダム
- サンボー水力発電所はカンボジアのクラチエ州、サンボー地方のクラチエの町から北に約35kmのメコン河本流に計画されているダム。カンボジア政府は数十年間この計画の推進に関心を抱いており、1960年代まで事業のためのさまざまな計画や調査が続けられてきた。しかし政治状況、資金繰り、事業による多大な環境社会影響などのため、今日まで計画が実現されることはなかった。このダムに関する報告の翻訳。
- ベトナム国内の新聞記事から見たベトナム中部河川開発の現在(後編)
- 社会主義国であるベトナムにおいて、河川開発に関する批判的な情報を入手することは容易ではない。ベトナム農民協会機関紙『ノントン・ガイナイ』( きょうの農村報)など、ベトナム国内の新聞記事からベトナム中部山岳地域における河川開発が抱える問題を概観する。
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