ホーム > 資料・出版物 > イベント > メコン談話室 > 第33回「中国雲南省の環境と開発」
NGO活動で中国の環境と言うと、砂漠化→植林というイメージですが、メコン・ ウォッチでは、中国をメコン河流域開発における資金提供者・開発のけん引役と 位置づけて、雲南省に駐在員を置き現地調査や政策分析を始めたところです。
7月末から現地に駐在しているスタッフの一時帰国に合わせて、下記の通り談話 室を開催致しますので、ご関心のある方はぜひご参加下さい。
メコン河最上流に位置する中国雲南省は、その生物多様性や少数民族の多様 さから、中国国内では観光地として名高い地域です。その一方、昨年7月に省都 昆明で開催されたメコン河流域国首脳会議にみられるように、流域開発の牽引役 としての役割も高まっています。また「未開の地」の印象が強い雲南ですが、歴 史的には長い鉱山開発や森林伐採の経験があり、各地に開発の跡が残されていま す。
メコン・ウォッチでは、メコン河流域開発における中国の資金や雲南省の開 発の重要性にかんがみて、2005年8月からスタッフが雲南省昆明市に常駐してい ます。この間、南部の西双版納(タイ族など)や北部の徳欽(チベット族など) を現地のNGOとともに訪問・調査したり、昆明や大理で開催されたNGOや研究者に よる流域管理などに関する国際会議に出席したりしました。今回のメコン談話室 では、この5ヶ月間の活動を通じて垣間見た中国雲南省の開発と環境の現状につ いてご報告します。