ホーム > メコン河とは?
メコン河の長さはおよそ4,800kmです。これは、日本で一番長いとされる信濃川の約14倍の長さにあたります。源流をチベット高原に発し、水源から1,000kmほどは、揚子江やサルウィン河と平行して流れています。源流点から中国領内の山岳部でメコンは「瀾滄江(らんそうこう/ランチャンヂヤン)」呼ばれています。メコン河は雨季と乾季が明確で季節ごとに河川の水位が大きく変動します。メコン河流域には1200種類にも及ぶ魚類が生息すると見られています。
メコン河流域の国々は、「未開の地であり、発展のため開発が必要」という意見をよく耳にします。しかし、全ての国々が現在の先進国のように開発されれば、貧困問題などは解決するのでしょうか。流域には豊かな自然資源に支えられた人々の生活があります。そこには、日本とは違った「豊かさ」を発見することができます。
「メコン河と人々」でお伝えしたように、メコン河流域では自然を生かした暮らしが営まれています。しかし、電源開発や工業化を進める開発の一部には、流域の自然環境を破壊し、そこに住む人々や豊かな生態系を傷つけてしまう例があります。その中には日本を含む開発援助機関の支援で行われている事業があります。私たちは、開発がもたらす負の面を踏まえ、地域の人々が自主的に将来の選択を行うことができるよう、現地調査や援助政策などに関する提言活動を行っています。
このページでは、メコン河の環境と人々の生活を守るメコン・ウォッチの活動と流域市民社会の取り組みをお伝えします。