ホーム > 資料・出版物 > イベント > メコン談話室 > 第40回「ラオスの焼畑民の暮らしと土地・森林利用を取り巻く問題」
ラオスにおいて地域住民の生活様式を尊重した森林利用・管理を実現するため、 ラオス国立大学とメコン・ウォッチが共同で行っている北部ウドムサイ県での活 動から見えてきた課題について、メコン・ウォッチのスタッフの東智美が報告します。多くの方々のご参加をお待ちしております。
ラオスの山岳地域では、今も多くの人々が焼畑耕作や森林から得られる非木材林 産物に依存した生活を営んでいます。しかし、村落移転事業、ダム開発、焼畑抑 制政策、土地・森林区分事業など、開発事業や政策の実施によって、村人の森林 へのアクセスが制限され、生活手段が失われるケースが目立っています。
ラオス北部ウドムサイ県パクベン郡でも、小規模な発電用ダムのために水源林が 制定され、村人にとっては区別する必要がなかった農地と森林が線引きされたことが、村人の土地・森林利用の混乱につながっています。メコン・ウォッチは、 パクベン郡において、地域住民主体の森林管理の実現を目指し、水源林の保全と利用に関する調査・提言活動を行っています。これまでの活動を通じて見えてきたラオスの人々の暮らしと森とのつながり、土地・森林利用を取り巻く問題、メコン・ウォッチの取り組みについてお話しします。
■ラオス森林プロジェクトは環境再生保全機構の支援を受けて実施されています。 また、ラオスの森林制度及び土地・森林利用に関する調査活動には、国際交流基金の支援をいただきました。