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ホーム > 資料・出版物 > イベント > メコン談話室 >  第50回 「はかる」ことが脅かす人びとの暮らし 〜ラオスの森林政策とタイのダム事業を事例に考える東南アジアの開発問題〜

第50回メコン談話室:「はかる」ことが脅かす人びとの暮らし
〜ラオスの森林政策とタイのダム事業を事例に考える東南アジアの開発問題〜

第50回メコン談話室:「はかる」ことが脅かす人びとの暮らし
〜ラオスの森林政策とタイのダム事業を事例に考える東南アジアの開発問題〜

日時
2009年11月7日(土)15:00〜17:00
話し手
木口由香・東智美(メコン・ウォッチ)

「開発」の様々な局面では、豊かさや貧しさを「はかる」ことが行われています。しかし、私たちはメコン河流域の国々で住民と活動する中で、「はかる」ことに基づいて行われる開発が、ときに数値化できない人々の生活を破壊する現場を目の当たりにしてきました。

ラオスで建設中のナムトゥン2水力発電事業では、移転住民の生計について「移転から5 年間で所得を倍増する」という目標が掲げられています。しかし、それまで現金がさほど必要でない暮らしを支えた様々な生活手段は、「はかる」ことができないために、重視されず、ダムによって失われようとしています。

私たちはより精巧に調査を行うことで、効率的に資源を管理したり、開発によって生じた問題を解決できると考えがちです。しかし、ラオスのパクベン郡の事例では、土地・森林委譲事業の実施過程で「農地」と「森林」を「はかり」、線引きすることは、政策の本来の目的に反し、森林の劣化や土地不足による住民の貧困化につながりました。パクムンダムの事例では、政治的な力の強い側が主に行う開発の事前調査の精度を上げることだけでは、住民生活に負の影響を及ぼす問題の解決につながりませんでした。

今回の談話室では、ラオス北部で行われた「土地・森林委譲事業」と、タイ東北部に建設されたパクムンダムを事例に、「はかる」ことが人々のくらしにどのような影響を与えてきたのかをご紹介し、「はかる」ことが引き起こす開発の問題を参加者の皆さんと一緒に考えます。

※ 今回の発表は、財団法人トヨタ財団の2006年度研究助成事業『「はかる」ことがくらしに与える影響の研究〜東南アジア農村部を脅かす影の力〜』に基づく ものです。本研究の成果をまとめたブックレットは、メコン・ウォッチのウェブサイトからダウンロード可能です。

場所
メコン・ウォッチ事務所(JR御徒町駅と上野駅よりそれぞれ徒歩5分)
台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2F(1Fがローソン)(地図
※会場の場所が少々わかりにくくなっております。地図をよくご確認の上お越 しください。
資料代
500円(メコン・ウォッチ会員の方は無料)
参加申込
参加ご希望の場合は、お名前、ご所属、緊急連絡先を下記までご連絡下さい。メコン・ウォッチ会員の方はその旨もお伝えください。
定員
20名(先着順)。定員を超えた場合には、お断りの連絡をさせていただきます。
申し込み・問い合わせ
(特活)メコン・ウォッチ(担当:木口、東)
Tel: 03-3832-5034  Fax: 03-3832-5039
E-mail: event@mekongwatch.org
Website: http://www.mekongwatch.org
 
 

メコン談話室とは
メコン・ウォッチでは、1〜2か月に1度の割合で、メコン河流域国の開発、 環境、援助などについて学びあう「メコン談話室」を開催しています。談話室ではメコン・ウォッチスタッフによる報告だけでなく、メコン河流域で活動・研究をされているゲストもお招きしお話を伺っています。初めていらっしゃる 方や学生さんにもわかりやすく、自由に語り合える内容です。また、メコン・ウォッチの活動に関心がある方の参加も歓迎しています。

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