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出版物案内>フォーラムMekong「女性・開発」
メコン・ウォッチでは季刊誌フォーラムMekongを発行し、今年で9年目を迎えました。今号は女性と開発に関する報告です。経済開発が進むことで、周縁化されてしまうメコン圏の女性の置かれた状況は困難なものです。しかし、多くの女性たちは被抑圧的立場に押し込められることに甘んじてはいません。そんな姿の一端を読み取っていただければと思います。
次号は新JICAに関する報告をお届けする予定です。
フォーラムMekong Vol.9 No.3
−女性・開発−
- 巻頭言 「ジェンダーと開発」
- 「身体的な性差であるセックスに対して、ジェンダーは社会的・文化的に作られた性差」と開発の分野では定義されることが一般的である。しかし、これまでの「ジェンダーと開発」に関わる活動で一般的に中心を担ってきた「女性の被抑圧的な立場」という視点のみで、果たしてこの問題を語れるものなのか。
- 女性たちの立ち退き体験
- アジア開発銀行(ADB)が融資したカンボジアの国道一号線改修事業では、住民移転の失敗により沿線住民が多大な苦労を体験した。改修工事が2005年に終了した一方で、2007年7月に移転住民がADBに正式に異議を申し立てるなど、移転・補償問題は未解決のままである。重要な現金収入源である雑貨販売業が打撃を受け、家事・家計を補うために女子の休学が増え、不満の鬱積した夫が妻への暴力を激化させるなど、立ち退きが女性に及ぼした影響は深刻である。そうした現状を、メコン・ウォッチの土井利幸が報告する。
- メコン国境の女たち〜「開かれる」国境と「閉ざされる」機会〜
- 過去約20年間のメコンの国境地帯をジェンダーの視点から観察することで、戦争と抑圧の中で女たちが切り開いてきた経済活動の機会が、国境が「開かれる」ことによって閉ざされていった過程、さらには女性が被る経済発展のしわ寄せについて、アジア工科大学の日下部京子氏が報告する。
- GMS開発と女性・子供の人身売買
- 拡大メコン地域経済協力(GMS)開発という、交易を拡大し、国際的な競争力を持つための地域振興を目指した開発計画の裏側で、開発によって人々の貧困が削減・解消されるどころか地域住民の日常生活の安全保障を脅かし、発展とは裏腹な状況を生み出している実態を、恵泉女学園大学/人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)の齋藤百合子氏が人身売買の問題から報告する。
- ラオス北部の焼畑民の暮らし
- 北部ラオス・チョムレンノイ村の「山の民」カム民族の焼畑農業を中心とした生活を紹介。インフラ開発事業による土地利用の変化がもたらす生活への圧力を、写真とインタビューを交えて、メコン・ウォッチの東智美が報告する。
- 魚をあつかう女性たち
- ラオスや東北タイにおいてローカルな市場で活動する女性たちから、パクムンダム建設による生活の変化を聞き取り、ダム反対運動の裏側にある女性たちの生活を紹介する。メコン・ウォッチの木口由香による報告。
- 文献紹介:ビルマ軍事政権下で脅かされる少数民族女性たち
- ビルマ軍政の下、少数民族の女性たちは人身売買や国軍兵士らによる強かんの標的になりやすい。表面に出にくいこのような迫害に対して女性たちは声を上げ始めた。ここでは女性に対する人権侵害について、民族女性団体がまとめた報告書の一部を紹介する。
- ラオスにおける国際NGOの土地問題作業部会の活動と土地使用権ワークショップ
(2008年4月7日)の報告
- ラオスでは外国投資企業への土地使用権の付与が急増して問題となっている。国際NGOネットワークの土地問題作業部会が、森林・鉱山開発の地元住民への影響を指摘し、政策協議のワークショップを行った。作業部会代表のグレン・ハント氏からの寄稿。
- メコン河と瀾滄江での想い〜取材ノートから〜
- 「瀾滄江・怒江伝」の出版に際し、取材を通して見えた同地域の伝説や地域探査をした学者達の姿、そして大開発が進む西部中国の格差問題について。朝日新聞・加藤千洋氏の講演録より。
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