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ホーム > イベント > フィールドスクール > 2007年フィールドスクール 環境と人々の暮らしを考える −タイー  

2007年フィールド・スクール
環境と人々の暮らしを考える −タイ−      申込締切 2007年7月13日(金)

日程:2007年8月21日(火)〜23日(木)、8月24日(金)〜27日(月)


メコン河の流域では多くのインフラ整備を中心とするダムや発電所の開発が進んでいます。このような事業は地元の人々の生活を大きく変え、地域に様々な波紋を投げかけてきました。東北タイに1994年に建設されたパクムンダムは、世界銀行の支援で作られたダムです。ダムは河川環境を劣化させ、地域の漁業を壊滅状態に追い込みました。そのため、問題解決を訴える運動がダム建設後13年間も続いています。また、世界銀行と日本国際協力銀行の支援で作られたラムタコン揚水式発電所建設事業も、地元住民から工事による健康被害の発生を訴える声が上がっています。山間の農業で暮らす小さな村は、「国の顔になるプロジェクト」であるという説明に、積極的に事業を受け入れました。しかし、工事中に発生した大量の粉塵と、それに起因するとみられる健康被害について、未だに調査すら終わっていません。本来、人々を豊かにするはずだった「開発」は地域に何をもたらしているのでしょうか?
 メコン・ウォッチでは私たちのお金を使った「援助」が、それぞれの地域に何を引き起こし、現地の人々へどのような長期的影響を与えているかを皆さんに考えていただくために、上記2ヶ所を訪問するフィールド・スクールを開催します。
最近の開発事業の多くは、「貧困削減」を目的として掲げています。

【実施期間】

◆コース1 ラムタコン編:2007年8月21日(火)〜23日(木)

◆コース2 パクムン編:2007年8月24日(金)〜27日(月) *車中1泊

※フィールド・スクールは2部構成となっています。1コースのみの参加、もしくは通しでの参加も可能です。

【申込締切】

2007年7月13日(金)

★定員に満たない場合には、追加募集を行うこともあります。

【定員】

コース1 : 定員15名、コース2 : 定員10名(各コース最少催行人数5名)

【集合・解散】

バンコク・ドンムアン空港またはバンコク市内

【参加費】

コース1:バンコク・ラムタコン編  4万円
コース2:パクムン編         7万円

★現地宿泊費、現地交通費等を含みます。
★日本−バンコク往復航空券代、海外旅行保険、空港使用料は含みません。海外旅行保険には必ず各自で加入して下さい。
★メコン・ウォッチの活動に賛同してくださる方の参加を求めます。参加には会員登録が必要です。(年会費:学生3千円、一般5千円)

【事前勉強会】

7月11日(水)18:30〜(メコン・ウォッチ事務所にて) に予定しております。(任意参加です)
詳しくは 第39回メコン談話室 をご覧下さい。

【申し込み方法】

下記の連絡先まで、ファックスかメールで、お名前・ご所属・連絡先・申し込み理由(様式自由:簡潔で結構です)を明記の上、お申し込み下さい。

【お問い合わせ・お申し込み】
特定非営利活動法人メコン・ウォッチ (担当:木口)
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2階
ファックス:03-3832-5039 Eメール:event@mekongwatch.org

【内容】

●コース1 ラムタコン編

★タイの工業化は人々に何をもたらしたか
 タイは援助によって工業化を進め、成功した国とされています。その最大の援助国は日本。工業団地開発は日本をモデルに実施されました。しかし、急激な発展の裏で、過去の日本と共通するさまざまな問題が発生しています。バンコクで公害問題に取り組むタイのNGOやタイの開発の問題を研究する方々からお話を聞きます。

★巨大発電所と村の暮らし
 ラムタコン揚水発電所建設時、2年7ヶ月もの間爆破作業が行われました。その間、周辺の村に粉塵が降り注ぎ、人々は甚大な被害を受けたと訴えています。それにもかかわらず、関係機関から適切な対応はなされず、何年も放置されています。国際協力銀行(JBIC)と世界銀行の支援したこの事業は詳細な地元支援策を持っていました。しかし、人々は貧困に苦しみ、窮状を訴えています。被害を受けた村を訪ね、人々の声を聞きます。

●コース2 パクムン編(夜行列車1泊、現地2泊)

★川と共に生きる人々とダム 
 メコンの流域に暮らす人々にとって、「魚」は食料として非常に重要です。ムン川でも、魚は生活を支える主要な資源でした。魚は本流メコンと支流の間を定期的に移動しており、ムン川はメコンの生態系にとって非常に重要な役割を担っていると見られています。河口に作られたダムは、自然環境とそこで生きる人々に大きな痛手を与えました。人々は長い運動によって、4ヶ月の水門開放という地域の環境や生活を回復する糸口をつかみました。しかし、限定的な水門開放も実施機関の意向で変更されるなど、未だに困難な状態が続いています。

【スケジュール詳細】

コース1(ラムタコン編)

1日目 バンコク集合。(任意参加の夕食会を予定しています)
2日目 ツアーのオリエンテーション。NGO・研究者からタイの公害問題を聞く。
3日目 朝、バンコク出発、昼すぎに現地。住民の話を聞いたあと、村や貯水池を見学。
    ゲストハウスで反省会。(コース1終了)

コース2(パクムン編)

4日目 夕刻集合。夕食後、夜行列車でウボンラチャタニ県へ
5日目 ウボンラチャタニ大訪問(東北タイの開発問題などについて講義)
    昼から、パクムンセンターで住民の話。コンヂアムのゲストハウス泊
6日目 午前、ムン川とダム見学
    午後、村訪問。村人の話を聞き、夜は民泊。
7日目 村人の川や森での採取に同行し、人々の暮らしぶりと自然の関係について話を伺う。
    夕刻、飛行機でバンコクへ移動後に解散。

*スケジュールは現在の予定です。都合で前後することがあります。

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