メコン・ウォッチでは、メコン河流域国の人びとの暮らしと資源管理について調査や記録を行っています。昨年、スタッフが2011年に大洪水に見舞われたタイのアユタヤを周り、水との関わりとその変化について人びとの声を集め、映像を制作しました。今回はその日本語字幕版の試写会を開催します。ぜひご参加ください。
チャオプラヤ河のデルタ地帯に発達したアユタヤは、タイ有数の稲作地帯。人びとはデルタ特有の自然環境に適した農業や漁で暮らしを営んできた。チャオプラヤ河流域では1960年代からダムによる近代的な水管理が始まり、特にアユタヤでは1980年代から工業団地の開発により、住民の多くが農民から工場労働者へと変わっていった。また、「洪水」はかつて稲作に向く肥沃な泥や魚をもたらす恵みだったが、近代的な水管理により様変わりしている。アユタヤの人たちは今の状況を、「水に所有者ができた」と表現する。国による新しい大規模な水管理計画も始まる中、人びとがどのように「水」を見ているのか―農民、県知事、アクティビストへのインタビューを通し、アユタヤの人たちの過去と現在の水辺の暮らしを描く。
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