ホーム > イベント > 講演会など > セミナー「輸出される危険〜アジアの原発開発への日本の関与〜」
東日本大震災をきっかけとして福島第一原子力発電所の事故が起こり、未だに収束の目途すら立っていません。このような状況下でも、日本政府は、原発輸出第一号となるベトナム政府との手続きを進めています。福島の悲劇は、今、輸出されようとしているのです。それに対し、アジアの人々から大きな反対の声が上がっています。
メコン・ウォッチは1993年の設立以来、メコン圏の豊かさを脅かす開発に警鐘をならし、日本政府や国際開発機関への政策提言を通して、大規模開発が引き起こす環境・社会問題を予防・改善するべく活動してきました。本セミナーでは、ゲストをお招きし、アジアの原発輸出やその背景、日本政府の関与などについて報告していただきます。
◆伴英幸(原子力資料情報室) 「アジアの原子力開発の現状と原発輸出の背景」
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アジアでは積極的な原発計画があるようにみえるが、実は中国とインドを除いてはその状況は流動的。これに対し日米連合、ロシア、フランス、韓国といった国々が積極的に働きかけている。その輸出競争の現状と、原発のないアジアを目指す市民の連携について報告する。
◆ 清水規子(国際環境NGO FoE Japan)「日本政府の原子力技術輸出と金融機関」
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新成長戦略の中でパッケージ型インフラの輸出を打ち出した日本政府は、国際協力銀行(JBIC)などを通じて原子力発電所の輸出体制の強化に乗り出していた。今までの経緯と現状について報告する。
◆土井利幸(メコン・ウォッチ)「まぼろしの電力需要と原発開発〜国家電力開発計画を疑いはじめたタイの市民たち」
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原発であれダムであれ、将来の電力需要予測を基に建設が計画されるわけだが、もし電力需要が過剰に見積もられていたら?本当に電気は足りないのか?国家電力開発計画を批判的に分析しようとするタイ市民の試みからは、日本の私たちが学ぶ点も多い。
※会員総会では、メコン流域国の開発問題を巡るメコン・ウォッチの活動を報告します。会員以外の方も、ぜひお気軽にご参加ください。
(eシフト)