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ホーム > 資料・出版物 > プレスリリース・要請文>【国際サインオンレター】「タイ政府特別委員会のパクムンダム水門恒久開放提言 に対する政府承認のお願い」を提出

【国際サインオンレター】「タイ政府特別委員会のパクムンダム水門恒久開放提言 に対する政府承認のお願い」を提出(2011.3.7)

2011年3月7日

パクムンダムの影響住民のみなさんから、政府委員会の水門開放と補償の提言が実 行に移されるよう協力を求められた件で、3月7日午後5時に、タイ政府に下記の国際 サインオンレターを送付いたしました。最終的に、141団体・個人、23ヶ国(昨日タ イ政府の提出時では、133団体・個人、19ヶ国)の皆さまからご署名をいただきました。

提出版(英文)はこちら

3月8日の現地の様子(PDF

2011年3月7日
件名:タイ政府特別委員会のパクムンダム水門恒久開放提言に対する政府承認のお願い

アピシット・ウェーチャチワ閣下

この書簡に署名している東南アジアの各国や国際的に環境や人権に関して活動している私たちは、タイ政府によるパクムンダム問題解決の取り組みを、関心を持ってモニタリングしてまいりました。20年間にわたってパクムンダムから影響を受けてきたムン川流域の人々の混乱は、ダム建設によって漁業を破壊し、6千世帯以上もの生活と食糧安全保障に影響を与えた事例として国際的にもよく知られております。また、ダムは投資家に利益をもたらすことにも失敗しています。この事業は、魚道の失敗によってもメコン河流域の魚の回遊に影響を与えており、更に、世界銀行による投資の最大の失敗のうちの一つでもあります。

ついに2010年の終わりに、多方面の利害関係者を含むタイ政府設置の特別委員会が、ムン川のエコシステムを回復するため、パクムンダムの恒久的な水門開放を提言いたしました。また提言は、ダムの影響を受けて苦しむ漁業に依存する65以上の漁業コミュニティへの生計回復と損害補償を求めています。

パクムンダムに対するこの調査研究に則った委員会の提言は、私たち世界中の市民団体とダムの影響を受けたコミュニティにとり、歓迎されるものです。今、私たちはムン川が自由に流れるための提言に対し、内閣が従わない様子を見せていることに大変な懸念を持っております。そのため、私たちはここに、タイ政府が委員会の提言を実行に移すことを謹んで強くお願いする次第です。

私たちは、これらの提言の実施が、このダムが原因となった混乱した問題と地域の争いを平和的に解決する正しい道だと信じております。更に、私たちはこの提言が、タイ社会全体にとっての利益になり、かつ、世界でも最も重要な川の一つであるメコン河の持続性を守るとも考えております。

私たちのお願いに対する閣下の配慮に感謝して。

敬具
賛同団体、個人名

(翻訳/文責 木口由香 メコン・ウォッチ)

 

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