メコン河開発メールサービス 2000年5月22日
ベトナムのヤリ滝ダムによるカンボジアへの被害に関する、プノンペンポストの記事です。この件については、情報が入り次第お伝えします。
プノンペン・ポスト、Vol.9、No.9、2000年4月28日―5月11日
ボウ・サルーン記者
ベトナム当局は、ヤリ滝ダムからのここ数ヶ月の放水が、洪水と大波を引き起こし最低5人の死者を出したことに対して謝罪した。
ラッタナキリ県の第2副知事のブン・ホム・ウーン・メニーは、ベトナム県関係者がラッタナキリ県関係者に謝罪するために会い、影響を受けるであろうカンボジアの住民に対して十分な警告のない放水はもう起きないことを保証したと語った。
ヤリ滝ダムはセサン川にあるベトナムの挟谷に建設された。川は当時カンボジアを通りメコン河へと流れていた。ダムから水が放出されると、それは川が広がって農地を横切るカンボジアに莫大な影響をもたらした。突然の大波は作物や漁業道具を破壊し舟は流されてしまった。ひとつの最も悲劇的な出来事は、3人の若い女性が舟が転覆したことで溺れ流されてしまった事である。
ウーン・メニーはそのような出来事が今後繰り返されないことに望みをかけていると述べ、ベトナム関係局に「将来の出来事について気をつけなければならない。我々はお互いに隣接している。二度としないでくれ」と伝えたと語った。
ラッタナキリ県の知事カム・クーンは、カンボジア政府はベトナム政府に保障は要求しなかったが、警告なしの放水を二度と繰り返さないよう主張したと語った。彼は、ベトナムが保障金を払えば喜ばしいが要求することはないと述べ、物理的な打撃はそれほど大きくなく、ベトナム関係局が10トンの稲をラッタナキリ県に用意したと語った。
その間、カンボジアメコン委員会国内委員会の事務局長ホウ・テイン・エンに引き連れられた、関係省庁と県関係者で構成されている参加者は、先週(4月17日で始まる週か?)ダム現場でベトナムの参加者に会った。彼らは情報共有と運用管理について5点の計画案に賛同した。