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パクムンの動き 6月2日夜〜6月3日午前

メコン河開発メールサービス 2000年6月4日


住民と当局の緊張状態が続くタイのパクムンダム(世界銀行の融資で1994年に完成)について、週末に、メコン・ウォッチの木口由香さんが現地と電話でやりとりをして得た情報と、バンコク在住の岡本和之さんのコメントです。問題解決に向けたアプローチとして参考になるご意見や情報がありましたら、ぜひお寄せください。


2日、日本時間午後10時時点

住民リーダー逮捕が行われる模様。ワニダ−らリーダーはダムサイトに戻っている。デモ隊を中傷するビラと全く同じ内容を話す「住民」がダムサイトにやってきて非難を繰り返している。今日は2回電気を切られた。デモ隊側はリーダーの逮捕には応じないとし、「逮捕が行われた場合、全員で警察署に同行する」と話している。現地の地方ラジオ局は毎時間、デモ隊のためにウボンラチャタニの送電が止まり洪水が起こると放送している。政府はバンコクでは問題解決を表明し委員会を設置すると言っているのですが、ダムの地元ウボンラチャタニで全く逆のことが行われている模様です。逮捕予定者には14歳のパオロー君も含まれています。(木口由香)

日本時間3日午前零時10分ごろ

デモ隊のいるダムサイト周辺は送電が止まっています。先ほどまでコンジアム郡も停電が続いていたそうです。デモのために送電に支障をきたす、という現地の反感をあおるためと見られます。デモに圧力をかけるために集められた自警団は500人ほど。今のところ暴力的な事態にはなっていませんが、精神的に圧力をかけるために断続的に送電が止められている事態となっています。住民側はリーダーが逮捕された場合全員同行するとして、当局に提出する3000名以上のネームリストを準備して供えています。現地の情報では、問題解決の委員会の設置にかかわる書類に副首相はサインをしていないとのことです。バンコクからの報道とパクムンダム現地情勢は乖離しています。未確認ですが、タイラット紙は住民の抗議行動で送電が止まったと一面で報じている模様です。(木口 由香)

→タイではバイパス送電をしていますから、ひとつ発電所が止まったからといって長期的な停電が起こることは考えられません。送電線が物理的に切れたりしない限り、あり得ません。もし、EGATと地方電力公団(送電担当)が故意に停電を起こしたとしたら、公共事業体として国民に対する重大な背信行為を働いたことになり、完全に刑事罰の対象です。民事で損害賠償請求もできるはずです。もし、パクムンダムの運動を支援する消費者グループや法律家のグループがいたらこれについて情報を集めておくのがいいと思います。(岡本)

日本時間3日午前9時(現地時間午前7時)前

昨夜逮捕は行われず住民は平静を保っています。主要メンバーはほとんど一睡もしていないそうです。岡本さんからいただいた、タイのシステムではダムが一つ止まっても送電は止まらず、停電が起きているならEGATが違法行為をしていることになる、という情報、先方に伝えました。SEARIN(東南アジア河川ネットワーク・NGO)のメンバーが常駐しており、どこで何時間停電したかメモをつけているそうです。他にどのような証拠を集めておけばいいのかご存知の方、ご意見をいただければ幸いです。(木口 由香)

現地時間午前11時

本日の午後、県知事と東北タイ福祉局の現地訪問があるそうです。ダムサイトの状態は相変わらずで、酔った周辺住民がいやがらせに来たり、ということが続いている模様。ラジオは変わらずNGOや住民が外国の手先でタイの発展を妨げる、という論調で放送を続けているそうです。一部、デモ隊の方で後の記録のため録音しています。昨夜、副首相は問題解決に向けた委員会の設置関連書類に正式にサインした模様。しかし、委員会も「100回目だっけ?」とデモ側が皮肉るほど、数多く作られてきました。選出委員など慎重に見極めたい、とのことです。まず最初に、ダムの内部が破壊されていないことを双方で確認することから始める方向で、調整が行われています。デモ側住民は、夜までは大きな動きはないだろうと見ています。(木口 由香)

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