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ラオスの丸太がベトナムへ

メコン河開発メールサービス 2000年6月8日


カンボジアからベトナムに丸太を流せなくなった代わりに、現在ではものすごい勢いでラオスからベトナムに丸太が流れているようです。以下はドイツの通信社DPAのレポートです。


ベトナムはラオスから膨大な量の丸太を輸入している

Deutsche Presse-Agentur, June 6, 2000, Wednesday, BC Cycle

09:39 Central European Time

環境主義者が火曜日に語ったところによると、ベトナムはこれまでにない規模で、隣国のラオスから膨大な量の丸太を輸入しているということだ。国庫が枯渇しているラオスは、丸太を支払い手段にして、ベトナムの国営企業と数百万ドル規模のインフラ開発プロジェクトの契約をしている、と輸入関係の役人が語った。また、輸出入業を行う国営企業は、この機に便乗して、ベトナムの雨後の筍のように急成長している家具や建設関連の貿易のために、数千(いや恐らく数百万)立方メートルの丸太を輸入している。「ベトナム人は丸太のためにラオスに押し寄せているよ」、Quang Tri輸出入会社のDinh Van Chien部長は言う。この会社は、国境を越えて木を輸入している大部分の国営企業の1つである。「ラオスはあまりに現金が不足している、他に売るものがないのさ」、彼はドイツの通信社(Deutsche Presse-Agentur)に語った。

ラオスの「伐採災害」はベトナムのかなり厳しく管理された国営プレスにもたどりついた。小さいが、影響力のある新聞が月曜日に伝えたところでは、ほぼ倒産しかけていた中部ベトナムの複数の国営企業が、ラオスの丸太を輸入することによって息を吹き返したという。「ラオスの森林はベトナムのビジネスにとって、約束された土地になっている」、Nong Thon Ngay Nay紙(田舎の今日)が一面で報じた。「ラオスからベトナムの契約企業への支払いは全て丸太の形をとっている」と書いている。同紙によれば、南部ラオスのサラワン県の当局は、中央政府に対して、ベトナム国営企業が建設する道路の支払いとして、驚くなかれ150万立方メートルの丸太を使う提案を提出した。ベトナムのラオス材の輸入計画は1999年初頭から膨張した。これは隣国カンボジアでの反輸出キャンペーンの成功に伴うものであり、1990年代にはベトナムの木材需要に応えるために伐採業者たちがカンボジアの雨林を破壊したのである。

その一角にあるベトナム中央政府は、自国で急速に減少する森林を伐採することには厳しい制限を課したが、それは職人や建設業者を貧困にあえぐラオスの資源に向かわせることになった。ベトナム、カンボジア、ラオスは、全て1992年に丸太の違法な輸出を禁じることに合意した。しかし専門家は、現存の法律はそうした約束を効果的にするには、あまりに多くの抜け道があり過ぎることを認めている。

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