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パクムンダム>中立委員会任期終了

メコン河開発メールサービス 2000年6月21日

パクムン・ラーシーサライの2つのダムを含む問題解決のために設置された中立委員会の15日間の任期が終わりました。以下、バンコクの久世宣孝さんから、中立委員会の提案と、現地の反応に対するタイ新聞の報道です。


中立委員会の任期が今日(20日)で満期になりました。しかし、昨日までに政府がEGATに対し水門開放命令を発したニュースはありません(水面下で水門開放の方向へ向かっているらしいが)。ダムサイトの情勢はここ3−4日、大きな動きはないようです。以下、カウソット紙ここ数日の記事から要約。

EGATは相変わらず貧民連合への誹謗を繰り返し、18日には、ダムサイトの住民が武器や酸の入ったビンなどを隠し持ち暴力行為に出る準備をしているとして裁判所に訴えを起こしています。これに対し貧民連合側は事実無根として、EGATの不誠実さを非難する声明を出しています。

バントン中立委員会委員長は、中立委員会の任期を15日間延長することをバンヤット内務大臣に提案しました。また、「水門開放」委員会を新たに設置し、今後1年間、水門開放後のムン川の生態系回復状況をモニターすることを発表しました。この新委員会は、地元の大学教授を委員長、県知事を副委員長とし、EGAT代表、貧民連合代表、流域の農民代表、工学専門家、漁業専門家、社会科学分野の専門家を委員とする委員会で、「水門を開放するか否か、を検討するのではなく、水門開放の効果・影響を検討調査する」委員会とされています。

ダムサイトの住民は、委員会の提案を全面的に尊重する立場を明らかにしており、既にダム駐車場の一部をEGATの要求に従って明渡したことを強調し、「住民側が譲歩しているのに、EGATは、まったく中立委員会の提案に沿って水門開放を実施しようとしない。2−3日前の降雨で水位が上昇した時、EGATは水門を一部開放した。つまり、メンテナンスをしなくてもダムの施設は機能しているのだ。また、水門を一部開放した際に、ダム湖に溜まった沈殿物、水草、流木などは下流に押し流され、現在、メンテナンスに際してEGATが主張しているような大型機械(クレーン)などの搬入が必要ないことは明らかだ。それなのに、作業の便宜の為に住民がダム駐車場から完全撤収する必要があると繰り返すEGATは、住民側を何が何でも追い出したいだけで、誠意を持って問題を解決しようと思っていないのだ」と主張した。

今日のBasngkok Post 及びタイ字紙には、住民がボートを繰り出して、一刻も早い水門開放を実施をアッピールしたニュースが出ています。

プラゴープ委員は、「もし政府が中立委員会の提案に沿った解決策を実施しないのなら、それは政府がこの問題に誠実に対応しようとしていないことの明らかな証拠であり、政府が中立委員会をただ時間稼ぎの為に利用したということになるだろう」と述べました。

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