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タイ汚水処理プロジェクトの動き

メコン河開発メールサービス 2000年7月5日


アジア開発銀行(ADB)と日本の円借款で進められているタイのクロンダン区汚水処理施設建設問題で、円借款を担当する国際協力銀行(JBIC)開発第1部松澤猛男課長が、タイのNGOや住民との話し合いの席についたり、ADBの担当職員が現地を訪れたりしました。特に進展はありませんが、簡単に報告します。

1.JBIC松澤課長のタイ訪問

6月20日、バンコクにあるタイの環境NGO・TERRA(Towards Ecological Recovery and Regional Alliance)事務所で、クロンダン区長を含む村人5人、TERRAスタッフ4人、TDSC(Thai Development Support Committee)のスタッフ2人、それにNGO-CODが加わり、松沢課長と3時間にわたって議論をしました。TERRAからのメールの中で、多くの重要な点について意見の一致をみることはできなかったが、会合自体は非常に意味があったし、クロンダン区の人たちは、松沢課長がいくつかの点についてタイ政府に指摘すると言ったことに対しては評価していたということです。松澤課長は21日にPCD(公害抑制局)を訪れたようです。JBICのタイ事務所のスタッフを現地に派遣するものの、自らは時間がなくて現地へは行かなかったということです。

2.発電事業

5月下旬に現地を訪れた木口由香さんが報告しているように、クロンダン汚水処理施設に送電するためとみられる発電事業が進められています。ガス燃焼式発電所で350MWという計画です。日本企業も参入している独立発電事業(IPP)の1つですが、6月17日に公聴会が開かれ、地元住民はボイコットしたということです。詳細は追って連絡をくれるということでした。

3.ADBの現地訪問(TERRAからの連絡)

チェンマイのADB総会後にADB側が約束した行動の1つである6月中の現地訪問ですが、ADBはGraham Jackson氏を現地に派遣し、タイの現地アドバイザーのCraigSteffenson氏と共に6月22日、クロンダンを訪問しました。ADBの訪問をマスメディアや300-400人の地元住民が迎えましたが、これは使節団の予想に反していました。というのも、当初ADB使節団は地元住民に呼びかけて日程を提案しましたが、その日程はGraham Jackson氏がタイに長く滞在できないために延期することはできないものでした。そこで静かな訪問を望んだというわけです。しかしながら、クロンダンの人たちはNGO-CODやTERRAと一緒にマスメディアに呼びかけ、かつ多くの地元住民を集めて一種の抗議行動を組織しました。Graham Jackson氏はマスメディアがそこにいたことに非常に腹を立てた様子でしたが、数百人の地元住民がADBに反対する横断幕を掲げて現れたのを見て、更に怒っていたようです。

4.国会議員を通じた質問趣意書の提出

メコン・ウォッチでは、現在参議院の中村敦夫議員の協力を得て、この件について質問主意書を提出しています。クロンダンへの追加融資を止めるように求めています。詳細は別便でお送りしました。

5.オーストラリアでの活動

6月22日からおよそ1週間にわたって、私はADBとメコン河開発をテーマにしたキャンペーン活動に参加するためオーストラリアを訪問していました。クロンダンについてはTERRAが制作したビデオを使いながら、各地で講演すると共に、連邦議会の野党労働党の影の外務大臣や環境大臣と会合を持ち、ADBの問題を議会で取り上げるように求めました。労働党は、今月下旬の党全国大会で、対応を検討すると約束してくれました。

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