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ベトナムが隣国に電力輸出

メコン河開発メールサービス 2000年7月9日


これまでラオスが「東南アジアのバッテリー」としてタイやベトナムに電力輸出をするということばかり注目してきました。しかし現実的には、余剰電力を抱えているタイがラオスへの電力輸出を検討していますし、この記事にありますように、ベトナムもカンボジアやラオスへの電力輸出を検討しています。エネルギーをめぐるメコン流域各国の関係は、単純化し過ぎてはいけないようです。


ベトナムがカンボジアへ電力輸出

2000年7月4日、DPA(ドイツの通信社)

(ハノイ)エネルギー不足のベトナムが、隣国のカンボジアに電力を輸出することに合意したと火曜日(4日)に政府系メディアが報じた。

月曜日に調印された覚書によると、ベトナム政府は2003年までカンボジアに年間80メガワットの電力を輸出し、価格は公表されていないと、ベトナム通信社(VNA)が報じた。輸出電力量は、2005年から200メガワットに増やされるだろうと付け加えている。

電力は、時折論争になるベトナムとの国境を接するカンボジアのいくつかの県とプノンペンに割り当てられる。ベトナムとカンボジアは、今年中にセンシティブな国境の線引きを完了させると、先週の交渉で合意した。ベトナムのDang VuChu工業大臣とカンボジアのSuy Sem大臣は、月曜日にハノイで行われた第18回ASEANエネルギー大臣会議の別会合で覚書に調印した。

Phan Van Khai首相は会合で、2つの地域プロジェクトーASEAN統合送電線とASEANパイプラインーは「予知できる未来」に実施される可能性があるようだ。

影響力がインドシナ全体に広がっているベトナムは、また、ベトナム自体が自国の電力需要を満たしきれないでいるにも関わらず、ラオスへも電力を売ることを検討している。ベトナムは徐々に3600メガワットの電力コンプレックス(PhuMy)へガス供給する交渉を最終決着させるべく作業をしている一方で、ベトナム北部の巨大水力発電ダム(ソンラー)は何年間も計画が遅れている。

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