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ベトナム中部に新ダム計画

メコン河開発メールサービス 2000年8月19日


ベトナム電力公社が新しい水力発電プロジェクト計画を提出

2000年8月17日

AsiaPulse via COMTEX

ベトナム電力公社(EVN)は中部Quang Tri省のRao Quan水力発電プロジェクトに関するフィージビリティ調査を政府に提出した。

プロジェクトは70MWの能力を持ち、年間260ギガワット時の発電をする。EVNの初期報告では、貯水池によって1万2281haの水田と1600haの畑を灌漑するということだ。

プロジェクトの灌漑はQuang Tri省のThach Han川の水の流れを制御し、洪水調整だけでなく地域の人々により質のより水を供給できるようになるという。貯水池と水力発電所は山間のHuong Hoa郡にあるKhe Sanh町を通る高速道路9号線近くのRao Quan渓谷に位置している。Dong Haから60キロ、Lao Bao国境ゲートから25キロの地点である。

プロジェクトにはおよそ1億4千万ドルの投資が必要である。Quang Tri省の役人によれば、資金調達は中国からのローンで行なわれ、EVNがプロジェクト開発者になるだろうということだ。

Quang Tri産業部のThai Vinh Khang部長は、昨年の洪水時には、この地域の灌漑施設が被害を限られたものにしたと話している。

Phan Van Khai首相は関係当局に対して、プロジェクトの準備を加速して、来年早々に建設を始められるようにと急き立ている。

建設には5年間を要す見込みで、発電所の最初のタービンが運転するのは2006年の見通しである。

EVNはこのプロジェクトについて、1兆9810億ドンから2兆770億ドンまでの投資に応じた3通りの価格に沿った3種類のプロポーザルを持っている。これらについては現在政府部内で検討されており、最も適当なプロポーザルが実施に向けて選択される見通しだ。

EVNはまた7億1050万ドンの灌漑サブプロジェクトの投資と1兆2700億ドンのエネルギーサブプロジェクトへの投資を提案している。

Quang Tri省によれば、20世紀初めのフランス統治下で、この地域の灌漑ー水力発電利用が注目されていたということだ。1990年にノルウェーの企業がプロジェクトへの投資可能性を調査した。地元の役人たちは、長年にわたって膨大な資源を使う機会を逸してきたと話している。

この水力発電プロジェクトは、Quang Tri省Dong Ha市とラオスのサヴァナケート県(Lao Bao国境ゲートを通じて)それにタイ東北部を結ぶアジア横断東西回廊(高速道路9号線を含む)の道を開くことになるだろう。高速道路9号線はベトナムとラオス間で唯一電化された道路なのである。

Lao Bao国境ゲートは今やベトナムの国家送電網に連接し、ラオスのサヴァナケート県セポン郡はベトナムから電力の供給を受けているのだ。

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