メコン河開発メールサービス 2000年9月23日
今月半ばにベトナムのロシア債務に関するニュースがありました。ベトナムのニュースとロシアの報道の間に少し違いが見られます。ロイターの別の報道によれば、ソビエト時代から引き継いだベトナムの債務は110億ドルに及んでいました。最終的には、その15%弱である17億ドルを支払い、かつその多くはロシア企業の投資(コンセンション料)やベトナムでの財・サービスの購入に充てられるということです。ちなみにラオスのロシア債務については、まだ最終的な決着をしていません。
----以下、関連する2つの記事------
ハノイ、9月14日(国営ベトナム通信)
ベトナムとロシアは、ファンバンカイ首相のロシア訪問期間中の9月13日、ベトナムのロシアに対する債務問題を解決する合意に署名した。署名したのは、ロシアの副首相のAlexei Kudrin蔵相とベトナムのNguyen Sinh Hung蔵相である。
合意書によれば、ベトナムがロシアに支払うべき債務額は85%以上も削減され、支払期限は23年間となる見込みだ。この債務額の90%はロシアの投資やベトナムでの財・サービスに使われる予定で、国際的な行為として他の債権と交換することができる。ロシアはまた、リファンドできない援助に対する年0.25%の利子を使って、ベトナム人学生のロシアでの研修に使うことに合意した。(後略)
(BBC、9月20日)
モスクワのイタルタス通信社の英文報告:パリクラブに基づいたベトナムのロシアへの債務についての合意に13日署名した。ベトナムは23年間に17億ドルを支払う。Chernukhin大蔵副大臣によると利子は市場ベースだということである。(抜粋訳)