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パクムンダム>報道への圧力か

メコン河開メールサービス 2000年12月2日


タイのパクムンダムに対する抗議村が、タイ発電公社に雇われた男たちに襲撃された事件についてはお伝えしましたが、それを批判的に報道した地域レポーターが解雇されるなど、報道規制まがいの事態になっているようです。以下は12月1日付けカオソット紙をバンコクの木口由香さんが要約して下さったものです。


9チャンネルのストリンガー、パクムン報道が元で契約破棄される

11月30日、プラスート・サムーパーク氏は、ジュムサック・ピントーン上院議員に書簡を送り、9チャンネル(TV)からストリンガー(地域リポーター)としての契約を破棄された件で救済を求めた。9チャンネル側の解雇の理由は「記者としての資質に欠ける」であった。しかし、プラスート氏によると真の原因は、タイ発電公社(EGAT)に雇われた者たちによる「メームン・マンユーン村」焼討ちを報道した為であるという。

同氏の書簡によると、19日の事件発生後から24日まで現地からのリポートを送り続け、それらはニュースとして報道されていた。しかし、25日から28日までパクムン関係で撮影したものは一切報道されなかったという。26日には上院議員の現地視察があったにもかかわらず、その映像も放送されなかった。同氏は7月から9チャンネルと契約しストリンガーとしてウボンラチャタニ県から情報を送っていたが、最初の1カ月で採用されたニュースは54本に上り、9チャンネルから支払らわれた報酬は税引き後32、000バーツであったという。これらのことからも自身は東北タイで一番たくさんのニュースを送信していたはずであり、「記者としての資質に欠ける」という契約破棄の理由は信じられない、という。19日当日、プラスート氏はITV、3チャンネル、INNラジオ、カオソット紙、マティチョン紙の記者らと共に、焼討ち現場でリポートしていた。

その際、ITVの記者が巻き込まれ、怪我をした一部始終を報道した。「このような事態を社会に公表したことが、今回の契約解除につながっているのではないか」、と同氏は書簡に記している。

これを受けて、ジュムサック上院議員は、「9チャンネルとEGATの管理者は、このような手段でメディアに圧力がかかったのかどうか、真実を明らかにするためにテレビ出演して社会に説明すべきである」と語った。

政府、事実関係の調査のため委員会を設置

政府は、パクムン焼討ち事件の事実関係を明らかにするため、現地調査を行う委員会を設置した。委員会は7日に現地でEGAT、現地警察、被害住民から事情聴取をする。この委員会はサウィット・ポーティウィホック(エネルギー問題担当)国務省によって、21日に設置されていたという。貧民連合相談役のワニダー・タンティウィタヤーピタック氏は「つい先ほど、政府が委員会を設置していたのを知った。捜査の進展が見られず何日もたってしまったので、委員会に早く捜査を進めていただきたい。そのためには全面的に協力する。しかし、今まで作られた山のような数の委員会のように、委員会設置をしただけで問題解決した、とならないように願っている」と記者に語った。

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