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ボーノック発電所でも基金計画

メコン河開発メールサービス 2001年2月26日


タイ南部のプラチュアップキリカン県に計画されているボーノーク/ヒンクルット石炭火力発電所に関するニュースです。情報源はタイ字新聞のカウソット紙です。


2月23日午後4時、ガルフパワー社現地事務所所長のスラケート氏は、ボーノーク村とアオノーイ村に火電操業後の被害補填を目的とした基金を設立することを明らかにした。両村はボーノーク発電所建設予定地に隣接している。スラケート氏によれば会社側は既に150百万バーツを25年間分の被害補償基金として確保しており、仮に被害が生じなかった場合は、ボーノーク村の地域開発予算に毎年500万バーツづつ繰り入れる考えであるという。毎年繰り入れられる500万バーツの使途に関して会社側は何も条件をつけない。

公正のためのコミュニティ開発グループ広報担当のラモム・ヒンゲオ氏は、上院環境委員会に対して各方面からの情報を提供し、ボーノーク退職村長の会の火電建設に対する見解を伝えるためにジュー・ヒンゲオ氏(ボーノーク退職村長の会会長)の署名で文書を提出する予定であることを明らかにした。同氏はまた、公正のためのコミュニティ開発グループがボーノーク火電建設に賛成している団体ではないが、コミュニティに引き起こされた問題に責任を持って対処する人物が必要であると考えていること、政府が責任を持ってコミュニティ内に発生した対立を解消するために対処すべきだと考えていること、を上院環境委員会に伝えたいとしている。

続けてラモム氏は、現在、公正のためのコミュニティ開発グループが、ボーノーク火電に対して、火電操業によって被害が生じた場合にそれを補償する基金を設立するように提案しており、行政にこの基金の運営を共同で行うように働きかけていると述べた。

ボーノークを愛する会代表のジャルン・ワットアクソンさんはこの被害補償基金に関して、「150百万バーツという金額は自分勝手な勘定だ。ボーノークの漁業資源がどれくらいの価値があるのか?もしこの漁業資源が破壊されてしまったら、その補償額は幾らに上るのか?私が思うに会社側が提示した金額というのは国家民族が受けるであろう莫大な資源の損失に見合わないだろう」と語った。

バーンクルート自然環境保護グループ代表のジンタナ・ゲオカオさんは、「この基金は資本家が自然資源を金の力で破壊しようとする御話でしょう。破壊される自然資源の価値は補償金という名のカネで計ることのできないものだ。自然資源というのは売買したりできないものだ。利益を得るのは外国資本とグルになって、私たちの資源を奪い取る少数のタイ人資本家に過ぎない。2月28日、私たちは300本の緑の旗(火電反対の旗)を持って首相官邸前に行き、タクシン首相にその緑の旗を一本進呈するつもりだ」と語った。

----以上、カウソット紙から ---

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