メコン河開発メールサービス 2001年7月5日
メコン河上流で大きな問題となってきたのが、メコン河の自由航行協定に伴う浚渫事業です。つまり、メコン河上流の中州や浅瀬を壊して、より大きな船が通れるようにしようというわけです。また、川幅の狭い場所は、両岸を削って川幅を広げるという計画もあります。下流では、こうした浚渫による流量や川の流れの変化、あるいは魚の生態系への影響などについて懸念が広がっています。
以下、AFPの報道です。
北京発AFP、2001年6月28日
メコン河がラオスとミャンマーを流れる331キロについて、中国が共同資金提供するプロジェクトのもとで浚渫を行なうだろうと、木曜日(28日)に中国国営メディアが報じた。
新華社通信が伝えたところによると、浚渫によって最終的に100トンの船がメコン河を航行できるようになるということである。
浚渫されるメコン河の範囲は、中国とミャンマーの間の第243境界石と呼ばれる場所から、北西ラオスのフアイサイまでである。
新華社が報じたところでは、中国はこのプロジェクトに500万ドル以上の資金提供をすることになるということだ。
浚渫やその他の作業によって、メコン河の年間航行能力は現在の400万トンから2007年には1千万トンに拡大するだろうと新華社は伝えている。