メコン河開発メールサービス 2001年8月2日
日本がODAの一環として拠出するアジア開発銀行の日本特別基金を使って事前調査を行ったベトナムのセサン第3ダムの建設がベトナム政府によって承認されました。
このダム予定地から20キロ上流に一部完成したヤリ滝ダムの放水によって、下流のカンボジアで季節はずれの洪水が発生して32人の犠牲者が出たことから、アジア開発銀行は、本プロジェクトの改善を求めましたが、ベトナム政府はこうした介入を不服として、アジア開発銀行の協力を断ったという経緯があります。詳しくはメコン・ウォッチのホームページを参照下さい。
ベトナム政府は援助に頼らず自前で建設を進めるようです。以下、サイゴンタイムズ・デイリーの報道です。
THE SAIGON TIMES DAILY
July 30, 2001
政府は3兆9530億ドンの投資資金が必要な水力発電所の建設を承認した。このプロジェクトは中央高原のヤリ滝水力発電所の20キロ下流に位置している。発電能力273メガワットのセサン第3発電所は、2007年に完成予定で、年間1127ギガワット時の発電を行うと、ラオドン紙が報じた。