メコン河開発メールサービス 2002年1月22日
先日のニュースで、中国上流の雲南省で、高さ300メートル近い超大型の小湾ダムの建設が始まったとお伝えしました。以下は、AP通信が、更に6つのメコン本流ダムを中国政府が推進するつもりであると伝えています。
AP電 2002年1月19日
中国は、メコン河下流国の経済・環境への悪影響に関する懸念にも関わらず、メコン河本流に更に6つのダムを建設する計画を断固として推し進めるだろう。
新華社が19日に伝えたところによると、ダム建設の準備は着実に進んでいる。他のメコン河流域国の政府職員や環境グループは、自らの懸念を表明しながら、中国政府が建設を遅らせることを願っている。
これに対して中国は、ダムは貧困に苦しむ南西部の経済開発に電力を供給するだろう。新華社は、新しいダムによって、メコン河の中国領内にある2つのダムとともに、年間15.6ギガワット(15,600メガワット)分の電力を発電できる、と伝えた。
しかしながら、多くの人々は東南アジアの6000万人が食料や生活を依存しているメコン河を永遠に変えてしまうことを懸念している。
中国政府は、ダムは雨季の灌漑を緩和し、乾季の水を増やすと主張し続けている。しかし、それこそが、カンボジアやラオスのように、伝統的な農業や漁業が自然のサイクルに依存している国々を心配させている点なのである。
環境グループはまた、ダムが重要な栄養分をろ過してしまい、650ポンドにも達するメコン大なまずのようなメコン河の希少種の回遊を妨げることを懸念している。