メコン河開発メールサービス 2002年1月23日
3600メガワット、10万人を移住させる、ベトナム北部のソンラーダム計画に対して、ロシア政府が関心を示しているというニュースです。ロシアは旧ソビエト時代を含め、ホアビンダム(1920MW)、ヤリ滝ダム(720MW)という、ベトナム最大・第二のダム建設を支援してきました。両ダムは、電力供給という点では重要ですが、一方、住民移転や下流への影響をめぐって、いまだに多くの問題を残したままです。
ソンラーダムやヤリ滝ダムをめぐる情報につきましては、メコン・ウォッチのホームページ
(http://www.mekongwatch.org
)を参照下さい。
Asia Times Online 2002年1月22日
Sergei Blagov記者
<以下は記事の抜粋>
ロシアのViktor Khristenko副首相は、貿易や経済問題について話し合う場として作られた「ベトナムーロシア共同政府委員会」に出席するため、ロシア代表団を率いてきた。・・・ロシアの経済ミッションは明らかに、ベトナムにおける新しいエネルギープロジェクトについて議論することを優先した。Khristenko副首相は、ロシア政府は、オイル、ガス、それにエネルギーセクターに、ベトナムとの協力の力点を置いていると述べた。
2001年3月のプーチン首相のベトナム訪問の間、ロシア政府は、中部ベトナムのプレイクロン発電所という共同水力発電プロジェクトへ1億ドルの融資を申し出た。
ロシアの在ハノイ貿易代表部のAlexander Sitnikov氏によると、ロシアは今、ソンラー、プレイクロン、それにナドゥオン水力発電所計画における、自らの役割について交渉しているということだ。
1995年、ロシアはソンヒン水力発電所の融資に3000万ドルを提供したが、発注はスウェーデンの企業へ行ってしまった。最もよく知られている二国間の電力プロジェクトは、ホアビン水力発電所で、1979年から94年に間に、ハノイから西に75キロ離れた地点に建設された。支援は旧ソビエト、そしてロシアが行なった。これは東南アジア最大の水力発電プロジェクトで、1920メガワットはいまだにベトナムの電力供給量の3分の2前後を占めている。
その他のプロジェクトは、中部高地のTay Nguyenのヤリ滝ダム(720メガワット)である。ヤリ滝ダムの建設は1993年に始まり、ベトナム第2の水力発電所となるよう設計されている。設備はロシアとウクライナから提供された。ソンラーダムは、30億ドルのコストが見込まれている。
記事の本文は、
http://www.atimes.com/c-asia/DA22Ag03.html
でご覧になれます。