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パクムンダム>水門恒久開放を求めて

メコン河開発メールサービス 2002年4月7日


配信が遅くなりましたが、東北タイのパクムンダムについて、現地からのニュースをお伝えします。すでにお伝えしてきました通り、世界銀行の融資で7年以上前に建設されたこのダムをめぐっては、被影響住民の粘り強い反対運動の成果として、昨年水門開放が実現しました。1年間の期限付きで行なわれている現在の措置を恒久的なものとするため、住民たちが県庁前で座り込みを行なっています。

以下、現地ウボン大学教員の土井利幸さんの報告です。


パクムンダム影響住民がダム所在地のウボンラチャタニ県県庁前でも座り込みを始めました。現在、バンコクの首相府前で行なわれている中央政府との交渉と連動する動きです。また、より広くは北タイ・チェンマイで行なわれている農民・山岳少数民族の対政府交渉や隣のシーサケット県で行なわれているラーシーサライダム反対運動とも歩調を合わせる動きです。

3月26日の夕方県庁の現場を訪れた時は、代表交渉団が県庁内部で話し合いを行なって最中で、多くの住民たち(その時点では400名程度)は敷地内の芝生に陣取り、日よけを影に食事をしたり、漁のための網をあんだり、夕方5時から始まるコンサートの準備・飾りつけをしたり、それぞれの活動に忙しい様子でした。

これまでにもお知らせしてきたように、ダム水門恒久開放の要求は今回はじめて出されたものではありません。しかし、政府が同意した影響回復調査のための水門開放期限(6月まで)が迫っていること、その期限と乾季の水不足に乗じて始まったダム推進派(発電公社と一部住民)の水門閉鎖キャンペーンに対抗する必要があることなどが直接の契機となって、今回の行動が開始されました。

行動開始の前日(3月25日)にダム近くの抵抗村で、メコンウォッチのスタディツアーの一環としてツアー参加者から、日本の川辺川ダム建設問題と反対運動関係者・漁民の激励メッセージが紹介されました。その場には約200名のパクムンダム影響住民が集まりましたが、座り込みに向けて大きな励みとなったことと思います。ある住民(女性)は、「川辺川ダム反対運動を支持する。お互い支えあってがんばろう」と力を込めて語っていました。

県庁前での座り込みについては、バンコク・ポストに報道がありましたので以下に紹介しておきます。


貧民フォーラム、水門開放の継続を要求

バンコクポスト2002年3月27日

貧民フォーラムは、パクムンダム建設が引き起こしたとされる環境破壊の回復をはかるため、8基のダム水門の完全恒久開放を要求した。

昨日、貧民フォーラムのメンバー約1000人がウボンラチャタニ県庁前に集まり、ダム水門の完全恒久開放によって生計の糧となる魚を呼び戻すことができると主張した。ダムの建設によって、産卵のための遡上が阻害されたからだ。

一方では先週、三つの郡の(ダム推進派)住民代表が、政府に対して水確保のためにダムの水門を閉鎖すべきであると要請した。

ピブン・マンサハーン、シリントン、コンジアムの三郡在住のこれら住民代表たちは、タイ発電公社(EGAT)に対して、旱魃(かんばつ)時の用水確保のためにダムの水門を閉鎖することを要求した。

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