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タイ汚水処理>上院議員が即中止を要求

メコン河開発メールサービス 2002年5月9日


再びタイのサムットプラカン汚水処理プロジェクトについてです。タクシン首相の現地訪問以来、連日タイの新聞で大きく取り上げられています。サムットプラカン県選出の上院議員が、閣議・政府に対して、プロジェクトの即時中止を求めたというニュースです。


クロンダン汚水処理場:Charoon上院議員「今こそ中止、猶予なし」
汚職を示す多くの証拠

2002年5月7日、バンコクポスト紙

Charoon Youngpraphakorn上院議員は、クロンダンの汚水処理プロジェクトは汚職まみれであり、中止するよう閣議に求めた。

サムットプラカン県選出の同議員は、違法については多くの証拠がすでにあるのだから、タクシン首相はプロジェクトの調査をする新たな委員会を設置して時間の無駄をすべきではない、と述べた。

「首相は、先週木曜日の現地視察で、全ての情報を入手したはずだ」

「首相はすぐに決断すべきである。上院環境委員会と首相の事実調査委員会がすでにプロジェクトを調べ、首相に報告書を提出したのだから、私は首相は心を決めていると思う」とCharoon議員は述べた。

違法行為は、土地の取得、より多くの土地が必要な処理システムへの変更、パイプラインの調達、お粗末な建設、それに契約業者に有利な仕様書の変更に始まった。

サムットプラカン県バンボー郡クロンダン村(タンボン)は、プロジェクトのコンサルタントが勧めた13の立地の中には含まれていなかった。

前知事が「Town and Country計画局」と共謀して、建設許可を取りつけるため、クロンダンの建設予定地を、農地区分から産業用地区分に変更した。サムットプラカン県の人々は、汚職防止委員会(現在の国家汚職防止委員会)に不服申立てしたが、閣僚たちはプロジェクトの所有者である公害防止局の見方により心をひかれた。

建設契約は今年の2月26日で切れたが、簡単に向こう8ヶ月間延長された。上院環境委員会はプロジェクトを調査し、政府に対して一時停止を求めた。要請は無視された、とCharoon議員は言う。

Charoon氏は、自分は金曜日に国会で閣僚のスタンスを尋ねるつもりだと述べた。

「私はこのプロジェクトが国家に損害を与えるだろうことをはっきりさせる。このプロジェクトは初めから赤字になるだろう。どうやったら、1日に50万立方メートルもの水を125km以上にわたってポンプでくみ上げることを設計できるんだろう?」

「1日の電力コストだけで200万〜300万バーツ(約600万〜900万円)にのぼるだろう」、Charoon氏はそう語った。

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