メコン河開発メールニュース 2002年8月3日
少し古いニュースですが、ベトナム政府は「ベトナム輸出入銀行」の設立準備を進めています。
現在、先進国クラブであるOECD加盟国間では、各国の輸出信用機関の共通の環境ガイドラインなどのルールを定めており、様々なNGOが監視活動を続けています。
一方で、中国、タイなど発展途上国側も独自に輸出入銀行を設立しており、今後OECD加盟国とそうでない国との間の調整などが課題となりそうです。特に中国の輸出入銀行は、先進国の資金を得られそうにないカンボジアやラオスのダム開発に投資する中国企業を支援しています。
その意味で、ベトナムの輸出入銀行の行方も気になるところです。
AP通信、2002年4月16日
(ハノイ発)ベトナム財務省は、同国の貿易拡大のために輸出入銀行を設立する準備を進めている。
財務省によれば、輸出入銀行設立準備は9月には完了するということである。
この新しい銀行は、輸出企業や輸入企業に必要な支援をするもので、その中には、長期の貿易信用が含まれており、それによってベトナムの貿易取扱量が増大すると見ている。
財務省の消息筋によれば、この新しい銀行の詳細は決まっていないということだ。
ベトナム政府は今年、172億ドル相当の輸出と、176億ドル相当の輸入を目標にしており、どちらも昨年より10パーセント高い。
しかし、これまでのところ、今年は輸出が低迷している。
政府透明によると、第一四半期では輸出が前年比12パーセント減の31億9200万ドル、一方の輸入は2.5パーセント伸びて37億1300万ドルとなっている。
統計局は、輸出の低迷の原因は、原油、米、コーヒーといった主要輸出品の価格低迷によるものだと説明している。