メコン河開発メールニュース 2002年8月20日
ヨーロッパの洪水が連日大きなニュースになっていますが、アジアでもベトナムや中国で洪水被害が相次いでいます。以下は、中国の雲南省で記録的な洪水が起き、メコン河本流に建設中の巨大ダム(小湾ダム)の建設現場で土砂崩れが発生し、多くの犠牲者が出ているというニュースです。
人民日報オンライン
2002年8月18日
1週間にわたる集中豪雨で、中国南西部の雲南省では洪水と地すべりが発生し、これまでに36人が死亡、多くの人が行方不明になっている。
土曜日(8月17日)の早朝、雲南省を流れる瀾滄江(メコン河)に建設が進められている小湾ダムの建設サイトで、作業小屋が突然の地すべりで倒壊した。それによって、5人の死亡が確認され、10人が行方不明、11人がけがをした。
救助隊が瓦礫をか片付け、ダム建設現場でのこれ以上の地すべり被害を防ぐため、危険な場所に警告の札を設置した。
雲南省の興坪(シンピン)県では8月14日以来これまでにない数の地すべりが起きている。すでに31人が死亡、36人が行方不明のままで、山側には50メートル幅の裂け目ができている。
「こんなひどい自然災害は人生で初めてです」、70歳のハンさんは語った。ハンさんの24歳の孫娘は、庭の井戸から水を汲みに行く途中に亡くなった。
多くの村の家々は洪水で流された。村人たちによると、行方不明になっている人たちも助かる見込みはほとんどないという。
災害救助のトラックは雨の中泥道を、被災地に向かって行き来を繰り返している。
興坪県はこれまで災害救援のための140万元の援助を受けている。