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パクムンダム>水門永久開放への働きかけ

メコン河開発メールニュース 2002年9月21日


住民の力強い運動で1年余りにわたってダムの水門が開いているタイのパクムンダムについての情報です。今月末に水門が再び閉まる恐れが出ているため、水門の永久開放を求める働きかけが強まっています。以下、バンコクポスト(英字紙)とカオソット(タイ字紙)の記事を、バンコクで活動しているメコン・ウォッチの土井利幸が翻訳しました。


パクムンダム問題:住民、働きかけを再開
‐水門の恒久開放を求めて

バンコクポスト2002年9月17日

Dusit Singkhiri署名記事

貧民フォーラムのメンバーと住民数百名は、パクムンダムの水門恒久開放を求めて再び働きかけを開始した。

9月16日朝、パクムンダムの建設によって被害を受けた地元住民は、貧民フォーラムのメンバーとともに総勢約三百名でウボンラチャタニ県庁前において座り込みを開始し、環境を保全するためにダムの水門を恒久開放するよう要求した。

住民リーダーの一人トンチャルーン・シーハータムさんは、貧民フォーラムとして政府に水門開放を今後も永久に続けるよう求める、と声明を読み上げた。住民はウボンラチャタニ大学が行なった調査についても触れたが、この調査では、水門開放がダム建設によって被害を受けたムン川の環境と生態系の回復に寄与したとしている。

住民はさらに、郡の調査が違法と断じたにもかかわらず400ライにおよぶ森林の不法占拠を続けているとしてChakkrit Wisetchollatharn氏に対する法的措置を講じることを求めた。

住民たちは、政府が水門の恒久開放に応じるまで座り込みを続けるとした。ウボンラチャタニ大学は調査の結果を9月末までに内閣に報告するが、水門閉鎖、年間五ヶ月間開放、年間八ヶ月間開放、恒久開放の四つの選択肢が示されている。


貧民フォーラム、政府にパクムンダムの水門恒久開放を求める

カオソット紙(原文タイ語)

2002年9月17日

2002年9月16日午前10時ごろ、ウボンラチャタニ県コンジアム郡メームンマンユー(悠久なるムン川)第一村から到着した貧民フォーラムの一行約700名が県庁前に集結し、ムン川の自然を回復するために政府がタイ発電公社(EGAT)に対してダムの水門を恒久的に開放する命令を出すよう要求した。住民は協力して県庁建物の西側に面した道路にステージや仮設小屋を建て、政府から回答を引き出すまで泊り込みを行なう。このため県では住民が座り込んでいる側の入り口からの通行を遮断せざるをえなくなった。

住民リーダーの一人トンチャルーン・シーハータム氏によれば、貧民フォーラムがパクムンダム建設で被害を受けた天然資源や地域の人々の生活手段の回復を図るために水門を恒久開放せよと声を上げたことで政府はEGATに水門を開放させる決定を下し、貧民フォーラムの要求にそった問題解決に必要な情報を集める目的でウボンラチャタニ大学が水門開放の影響を調査することになった。年間を通して水門が開放されたことで、ムン川流域の生態系は自ら回復し、川の両岸に住む人々が生活を営む基盤である豊かさも戻ってきた。そこで政府には、ダムの水門を永久に開放することでこの問題を解決してもらいたい。

またトンチャルーン氏の言うところでは、貧民フォーラムがムン川流域の天然資源を回復させようと懸命になっている一方で、ピブン・マンサハーン郡とシリントン郡では資本家がムン川のカムプワン中州にずかずかと踏み込んできて木を切り払ってしまったがために森の状態が非常に悪くなり、住民が共有のものとして採取してきた植物や薬草が被害を受けている。県に対して、現在生じているこの問題を早急に解決してもらうよう要請する。また、今回集結した目的には、シリントンダム、フアイラハー・ダム、トゥンルン共有地の各問題に対する政府の解決を促すこともある。そこで、貧民フォーラムは政府から回答を受け取るまでこの場で座り込みを継続する。

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