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ベトナム・ソンラーダム>9万人立ち退きの試行
メコン河開発メールニュース 2003年3月14日

ベトナム北西部に建設が決まった出力2400メガワットのソンラーダムの住民移転が「試行」されました。東南アジア最大の9万人を超える立ち退きが予定されています。日本を含む海外からの援助や投資を期待しているようです。

ベトナムが巨大発電所事業のための大規模住民移転を開始

2003年3月10日(月) AFP通信(ハノイ発)

ベトナム北西部の巨大水力発電プロジェクト(ソンラーダム)に道を開く住民移転対象の9万1000人の最初の52人が故郷を去った、月曜日(10日)に政府関係者が語った。

大量の住民移動の「試し」として、ソンラー省ムオン・ラー郡から、200キロ程度西に離れたモック・チャウ郡へ、少数民族の白タイ族の8世帯が9日(日曜日)に移った。

「これは単なる試験的な段階である。というのも、住民移転のプロセスのための予算について、中央政府から最終的な詳細情報を受け取っていないからである」、ソンラー省人民委員会のDo Ngoc Mac副委員長は語った。

8月終わりまでで延べ400世帯が移転する予定である。

昨年12月、人道面と安全面からの反対に直面した政府が規模を縮小したあと、ベトナムの国会は、総工費24億6000万ドルのソンラーダムと発電所の建設を承認した。

ソンラーは定期的に地震が発生している地域で、国会議員が懸念していたのは、地震によって(ダムが決壊し)激流が300キロ南東のハノイを襲うことだった。

プロジェクトの青写真によれば、貯水池の最大深は215メートルで、ソンラー省と隣のラオチャウ省の7万9000〜9万1000人、すなわち1万6000〜1万8000世帯が移転を迫られる。

政府関係者は、移転住民の80パーセントが少数民族だと言う。立ち退き住民の大半は、2005年から2010年の間に移転する予定である。

Mac副委員長は、政府は移転のために世帯あたり最大5億ベトナムドン(約3万2000米ドル)の予算をつけていると語った。

しかし、この数字には家、道路、他のインフラの建設費用も含まれており、汚職まみれの契約業者と政府関係者がピンハネしたあと、一体いくら住民におこぼれが行くのかという懸念が湧き上がっている。

2400メガワット(240万キロワット)の発電所の建設は2005年に始まる予定だ。2012年には発電を開始し、2015年に完全操業を予定している。報道によれば、その時点で、年間75億5000万〜92億キロワット時の発電が見込まれている。

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