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9万人が強制立ち退きを迫られているベトナム北西部のソンラーダムに関するニュースです。約24億ドルの投資資金を集めて巨大ダムを建設できるベトナム・・・この国の電力セクターに多額のODAを供与する理由が問われています。
フィナンシャル・タイムズ・インフォメーション
ベトナム・ニュース・ブリーフ
2003年9月25日
ベトナム電力公社は、東南アジア最大の水力発電ダムである北部のソンラーダム(2400メガワット)を予定通り2005年に着工するべく、準備作業を急いでいる。
2015年に完全操業するための総投資額は、36兆9000億ベトナムドン(約23億8000万ドル)にのぼる。現在、ベトナム電力公社とロシアの専門家が技術的な作業を行う一方で、発電所の関連施設である道路、橋、送電網などの建設がプロジェクトサイトの整地とともに進められている。
このプロジェクトは昨年の国会で承認されたが、ダムの高さは215メートル、年間94億2900万キロワット時の発電を行うために8基の発電機を設置することになっている。
最初のタービンが発電を始めるのは2012年の予定だ。このプロジェクトは、ベトナムでの最も貧しい北西部の経済成長を加速することを目的としている。
ハノイから300キロ以上離れたソンラー省は1万4120平方キロ、人口約90万人を抱える。多くの天然資源を包蔵しているが、貧困層の割合が17パーセントと低開発状態が続いている。省のGDP成長率は現在年9.63パーセントである。
(VNS 9月25日 p1, Vietnam Economic Times 9月19日 p5)