ホーム > 資料・出版物 > メールニュース > 第2回国際ダム被害住民会議 > 東北タイで開幕、JBICも議題に
第2回国際ダム被害住民会議が11月28日から東北タイのラーシーサライ・ダム(メコン河支流のムン川)で始まりました。世界中からダムによって被害を受けた住民や、それを支援する人々およそ200名が集まっています。会議は12月3日まで開かれます。
会議が開かれているラーシーサライ・ダムは、メコン河本流の水をタイ北部から導水して、東北のムン川・チー川を灌漑する目的で進められているコン・チー・ムン導水事業の一環として94年に建設されました。15,000人が農地を奪われ、多くの人々が漁業資源を失いました。
ダム被害住民とその支援グループが世界中から集まって、ダム問題解決に向けた市民運動の共同戦略を議論する国際会議は、1997年にブラジルで初めて開催され、今回は2回目です。
会議の詳しい日程は以下のホームページで見ることができます。
日本からは、九州の川辺川の漁業組合で川辺川ダム反対運動の先頭に立って活動している人吉市議会議員の吉村勝徳さんが参加しています。
また、日本の公的資金が発展途上国で引き起こすダム問題に取り組んでいるFoE-Japanの松本郁子さんと、メコン・ウォッチの松本も参加します。メコン・ウォッチとFoE-Japanは、会議4日目の12月2日午後2時から、「国際協力銀行と巨大ダム」と題したワークショップを共同開催します。新しく施行された環境・社会配慮ガイドラインや異議申立制度を使って、ダムによる環境社会被害を防ぐことができるのか、世界各国からの参加者と議論する予定です。