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怒江ダム開発>序幕開く

メコン河開発メールニュース 2004年1月18日

怒江(サルウィン川上流)ダム計画に関する2004年1月8日付けの新華社ネットの記事をお送りしましたが、実は2003年の6月に地元雲南省では、開発推進をアールする記事が出ています。新華社ネットの記事では、2003年8月の報告書を引用して13のダムとしていましたが、その2か月前に書かれた以下の記事では、ダムの数は2つ少ない11、一方で貢山(コンシャン)というダムが含まれています。

元メコン・ウォッチスタッフの大澤香織さんの翻訳です。

怒河(サルウィ−ン河上流)水力発電開発、序幕が開く

雲南日報 2003年6月15日

大河の水を活用することは、すべての人民に福をもたらす。14日、中国華電集団公司、雲南省開発投資有限公司、雲南電力集団水電建設有限公司、雲南怒江電力集団有限公司は昆明で合意、調印し、共同出資会社を設立、全面的に怒江流域の水力発電資源開発を開始した。今年9月に正式に工事が始まる六庫発電所に関連して、20年間のうちに怒江の中下流における計11のカスケードダム建設を完成させる。

怒江は重要な国際河川であり、わが国領域内における流域は2018km、水力資源の理論上の埋蔵量は3640万kw、水力エネルギー資源の宝庫であり、開発条件のよい処女河川である。サルウィン河すべての中下流域における開発発電量は2000万kw以上で、松塔(ソンタ)、丙中洛(ビンジョンルオ)、閃打(シャンダ)、貢山(コンシャン)、馬吉(マチ)、鹿馬登(ルマダン)、福貢(フコン)、碧江(ビジャン)、亜碧羅(ヤビルルオ)、濾水(ルシュイ)および六庫(リウク)など11のカスケード発電所を含む。

一日でも早くこれまで深い眠りの中に沈んでいた大河の水を呼び起こし、資源の優位を経済の優位へと転換するため、中国華電集団公司、雲南省開発投資有限公司、雲南電力集団水電建設有限公司、怒江電力集団有限責任公司の4社は資本金2億元の雲南華電怒江水電開発有限公司の資本登録を行い、怒江流域における水力発電開発と建設、経営管理を行う。投資契約規定によると、新会社の成立後、すぐに総発電量18万kwの六庫発電所の事前任務が行われ、早くも今年の9月には正式に工事が開始される。同時に馬吉、碧江、亜碧羅、濾水など第一期の事業の設計任務を開始、“十五”期間(2000年〜2005年)には2つの発電プロジェクトについて工事を始めることが保証された。目下、昆明水電勘測設計院は以前からの基礎に基づき、関連部門の意見による発電所のフィージビリティ・スタディ補足レポートを完成し、発電所の発電規模について論証が行われている。

投資契約の調印式では、怒江公司投資契約の調印は、怒江の水力発電資源の序幕をきっておとすものであり、華電集団が雲南の投資建設に確かな一歩をふみだしたということを表している、と述べられた。

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