ホーム > 資料・出版物 > メールニュース > メコン電力網 > カンボジアがベトナムとダム計画
メコン河流域国の水力発電ダム開発といえば、かつてはタイとラオスの間の話でした。今や、ビルマ→タイ、ラオス→ベトナム、中国→タイなど様々な組み合わせが現実のものとなりつつあります。以下は、カンボジアとベトナムの動きに関する短信です。
2004年2月20日
プノンペン発ベトナム国営通信(VNA)
現地の報道によると、カンボジア政府とベトナムの電力関係者が、カンボジアのストゥントレン県かラタナキリ県に水力発電所を協力して建設する計画について話し合ったということだ。
セコン川、スレポック川、あるいはセサン川のどれかに、200メガワットの水力発電所を建設するというもので、完成まで10年、総工費を4億ドルと見積もっている。
この地域の他国と比べてカンボジアの電力料金は高いままであり、電気を使っている人の数も少ない。カンボジア王国政府は、メコン河支流に建設が計画されている水力発電所によって、電力料金の下落、人々の生活スタイルの改善、それに外国投資の呼び込みに期待しているようだ。
ベトナムとプノンペンを結ぶ110キロボルトの送電線は、現在アジア開発銀行(ADB)からの4430万ドルの融資によって建設中である。それによって、カンボジアは電力需要の増加に見合う電気をベトナムから輸入することができるようになるだろう。