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タイのODA>25億円に拡大

メコン河開発メールニュース 2004年4月20日

タイのラオスに対する「ひも付き援助」が拡大しています。すでにこの『メコン河開発メールニュース』で何度もお伝えしていますが、ベトナムもラオスのダム開発に投資をしています。日本がこの地域の最大のドナー国であることに変化はありませんが、一方で資金供給源の域内化もどんどん進んでいます。

タイはラオスへ更なる資金支援

ネーション、2004年2月6日

Supalak Ganjanakhundee記者

タイ政府は昨日(2004年2月5日)、資金支援を8億4000万バーツ(約25億円)に拡大し、メコン地域の経済統合を強化するためにラオス北部の道路建設プロジェクトに低利融資を行った。

Suchart Jaovisidha財務大臣とラオスのChansy Phosikham財務大臣は、ラオスの西部サイヤブリ県のHoui KonとPak Beng間の49.22メートルの道路建設に資金供与する合意文書に署名した。

8億4000万バーツの30パーセントは無償援助として、残りは30年返済年利1.5パーセントの低利融資で供与された。ただし支援の条件として、建設の指導的な役割はタイ企業が担い、契約業者は、大部分の資材をタイの供給元から購入しなければならないことになっている。

Chansy大臣によれば、ラオス当局は署名から3か月以内に主要な契約企業を入札で選び、3年以内に道路建設を終わらせることになっている。

Chansy大臣は、この道路はラオスのサイヤブリ県を経由して、タイ北部のナーン県と中国南部の雲南省との間の物と人の交通を円滑にするだろう、そしてそれが東南アジア諸国と巨大な中国経済をつなげる大志を実現させることになると語った。

この財政支援は、昨年ビルマのバガンで開かれた会合で立ち上げられたタイが主導する「経済協力戦略」(ECS)の一環である。その会合は、メコン地域における経済活動の拡大とタイに主導的役割を与えることを目的としていた。ラオス以外にカンボジアとビルマもこの計画に入っている。

これは、タイからラオスへの2回目の支援パッケージで、最初の支援は、2002年10月に供与された13億バーツ(約38億円)で、そのときもラオス北西部、タイ北部、それに中国南部をつなげる国道3号線の建設だったとタイのSuchart財務大臣が話した。

Chansy大臣によれば、「経済協力戦略」計画のもと、ラオス政府はタイ政府に対して、更に2つの開発プロジェクトへの財政支援を求めている。1つはタイのノンカイからビエンチャンのタ・ナレーン郡までの延長3.5キロの鉄道、もう1つは、首都のビエンチャンと南部チャンパサックの空港の改良である。

また、Chansy大臣は、両国の財務大臣が、この2つの支援についても、今年の中ごろまでに期限や条件を定めるだろうとも語った。

Chansy大臣は、タイの財政支援が、ラオスの資金的縛りの大きい経済の成長を刺激すると期待している。ラオスの国内総生産(GDP)成長率は昨年5.9パーセントで、今年は6〜6.2パーセントの成長を予測している。

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