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メコン河開発メールニュース 2004年11月28日
セサン川はベトナム中央高地からカンボジア北東部を流れてメコン河に注ぐ、メコン河最大級の支流です。ロシアとウクライナの支援でベトナム側に建設されたヤリ滝ダムが、国境を越えてカンボジアの農村部に甚大な被害をもたらして5年。
問題が全く解決していない中で、ヤリ滝ダムの直下流に新たなセサン3ダムが建設されようとしています。
このダムは、アジア開発銀行が日本特別基金を使って事前調査を行ったもので、調査をもとにした提言が厳しかったため、ベトナム政府がより環境配慮の弱い資金元を探していました。以下、再びロシアが資金を貸すことになったというニュースです。
ベトナム通信社(2004年10月1日)
ハノイ発(VNA)−工業省によると、ロシア政府はベトナムの水力発電所の建設を支援するために1億ドルの資金を供与する。
このうち6,110万ドルはセサン3水力発電所の機材を購入する資金として使われ、残りはプレイクロン水力発電所に回される。2つの水力発電所はタイグエン(中央高地)に建設される予定である。