メコン河上流の水上輸送を拡大するために、生態系や漁業に著しい影響を与えな がら大規模な浚渫工事が進められています。これまでは農産物が主要な貿易品目 と言われてきましたが、どうやらメコン河沿いの雲南省・景洪を石油・ガス供給の中継基地にしようという考えがあるようです。
メコン・ウォッチの大澤香織が香港の報道を翻訳しました。
香港文匯報、2005年4月1日
中国石油化学グループ雲南/貴州/広西石油探査局とタイ国家石油会社(PTT)は1日午後、液化石油ガス(LPG)貿易の協力に正式に合意した。中国石勘局局長・
雷文挙は、協議にもとづき雲南/貴州/広西石油探査局は今年度から試運転を開始、
将来的には陸路から2400トンのLPGを輸入する、と述べた。10万トンの荷物量を扱うことが可能な景洪石油ガス中継埠頭の第一期工程完成を待って、今後、徐々に瀾滄江−メコン河航路を利用し市場の状況に応じた大量輸入を行う。
雷文挙局長は、今回の合意を起点に、雲南/貴州/広西石油探査局とPTTが将来、長期的に石油、ガス、加工品貿易、石油副産品等を含むエネルギー分野で協力関 係を結ぶことを表明した。
2003年下半期、雲南/貴州/広西石油探査局は石油3000トンと液化石油ガス2000トンの容量を持つ景洪石油ガス中継埠頭の建設計画を立てた。瀾滄江−メコン河航路の航行を実現し、東南アジアから雲南に至る石油、ガスの水運通路を開通するのが目的だ。今年初め、該当するプロジェクトが正式に建設を開始、年内には水上部分の施工を完成する計画だ。