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カンボジア森林>中国企業の植林をめぐる土地紛争(2) 

今朝、お伝えしましたカンボジア・モンドルキリ州における土地紛争の続報です。 ドナーを巻き込んだ大きな社会問題となりつつあります。今月に入っても抗議行 動が続いているようなので、今後もフォローしていきます。 以下は、カンボジアデイリー紙の記事をメコン・ウォッチの後藤歩が翻訳しまし た。

フンセン首相とドナー、土地利用権について議論へ

2005年6月28日

カンボジア・デイリー Lee Berthiaume記者

フンセン首相は今週の木曜日(6月30日)、国際ドナー代表と非公開で、政府の 自然資源管理業務、特に経済的土地利用権の政策について議論する予定になって いる。6月14日に行われた援助国とカンボジア政府との会合の席で発表された。

この会合がもたれる理由には、モンドルキリ州にある中国企業の巨大な土地利用 権をめぐって、Wuzhishan LSグループ(五指山集団有限公司)とプノン族との間 の紛争が引き続き拡大していることがある。

(会合の)オブザーバーは、モンドルキリ州の紛争が暴力化する可能性を懸念し ており、カンボジア政府による土地管理の改革は、今日カンボジアが直面する最 も重要で不安定な問題だという見方を強めていると語っている。「土地問題にな ると、紛争の可能性はとても現実的だ」。国際開発機関の職員の1人は述べた。

12月のカンボジア支援国(CG)会合では、5億400万ドルの援助を受け取る条件に なっている改革目標が、今年中に達成できることを保証するため、カンボジア政 府はドナーといくつかの合意をした。これらの合意事項の中には様々なテーマが あったが、ドナーやNGOは自然資源管理が最も重要であったとしている。

その後、政府は土地利用権に関する一連の行動をとった。しかし、ドナーはそれ らに驚き、ショックを受け、さらにイライラしたという。

土地利用権の許可にモラトリアムを設けることをドナーと合意していたにも関わ らず、3月14日、フンセン首相は「政府は再度、経済的土地利用権を認める」と 発表した。そして5月、新しい国会議事堂の建設のため、政府はラタナキリ州で1 万立方メートルの木材を調達するために特別伐採権を発行し、伐採モラトリアム の合意を破ったことが明らかになった。

また最近では、ドナーおよび市民社会の代表が、政府によって意見募集が行われ ていた土地利用権に関する閣僚会議令案について、大きな抜け穴があると批判し ている。

外交官は6月14日、いくつかの分野において改革の進捗をレビューするため、ま た政府と土地問題について話し合うために、政府代表者とカンボジア開発評議会 のビルの中で会合を持った。財務大臣のKeat Chhonを議長として行われた会合は、 6月30日に予定されていたフンセン首相との援助国支援(CG)会合へつながるも のとされていた。しかし、開会の辞でKeat Chhon大臣は、政府が不要と判断した ため6月30日の会合はキャンセルされたと発表した。

そして、ドナーが政府の土地政策への批判を述べると、大臣は「土地問題には対 応してある」と答えた。「土地問題への批判がある度に、大臣は対応していると 答える。我々の懸念全てに対する答えであるかのように言うのだ」、と会合に参 加した外交官は述べた。

大臣はドナーを安心させようとしたが、ドナーは土地問題を議論することを強く 求めた。この時点で、財務大臣は、唯一この問題に関する意思決定ができる人物、 フンセン首相に決断を委ねた。「この問題はあのような形式的な場所(14日の会 合)で扱うにはデリケートで政治的すぎると大臣は述べた」とある外交官は語っ た。そのため、木曜日に(フンセン首相と)会合がもたれることが決定した。

「とても大きな問題について議論することになっている」とある外交官は述べた。 「政府がどんな説明をするかが大事だ」。しかし、外交官らは、ベンチマークに 関して真剣であるということを表すためにどういう行動をとるのかという問いに 対しては、「罰則」という言葉を使うことを避けた。

市民社会のメンバーは、中国のWuzhinshan社の伐採権は、カンボジアの間違った 土地管理の現状全てを表す事例だと述べた。「利用権の詳細情報の公開、影響評 価、現地の住民との協議、法的合意事項に違反している利用権の中止、これらは 全て前回のCG会合で政府が合意していることだ」と『カンボジアNGOフォーラム』 のRussell Peterson氏は述べた。また、「本当の社会的問題は、Wuzhinshan社の 事例からも明らかなように、これら指標が実行に移されていないことに起因する」 と付け足した。

国際援助機関の職員は、土地問題は人びとの生活や健康、環境や人権など、全て に影響を与える点を認めている。

この間、モンドリキリの州当局のいくつかは、自分たちはWuzhinshan社と接触し たことは一切ないと苦情を出しており、どうも交渉は政府のトップレベルのみで 行われていたようだ。また、「Wuzhinshan社は農林水産省にはコンタクトをまだ 取ってきていない」、と州の農業局Hor Bun Heang局長は述べている。

(翻訳:後藤歩/メコン・ウォッチ)

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