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メコン河開発メールニュース 2005年9月24日
メコン河上流中国領内ー瀾滄江ーで、1993年に発電を開始した漫湾ダムに続く第 二の発電所、大朝山ダムに関する久々のニュースです。読んで頂ければわかりま すが、雲南テレビは絶賛しています。
以下、メコン・ウォッチの大澤香織(雲南省・昆明)からの報告と翻訳記事です。
瀾滄江上では現在、さらに景洪、小湾、糯扎渡の三つのダムが建設中ですが、こ れらのダムによって生み出される電力は中国の沿海部や周辺諸国に送電される予 定です。
雲南テレビネット、2005年9月16日
雲南テレビ局の報道によると、国家重点プロジェクトである雲南省「西電東送」 の背骨となる発電所――大朝山水力発電所が2003年の全面的な発電開始以来、広 東地区への年間平均電力輸送が20億kWhあまりとなり、雲南省「西電東送」のトッ プとなった。
大朝山水力発電所は総発電容量135万kWで、2001年以来、全国で最初に建設、発 電開始がされた大型水力発電プロジェクトである。統計では2001年に計画を1年 前倒しして発電を実現して以来、大朝山水力発電プロジェクトは現在、累計で 200億kWh近い発電を行っている。特に2003年の6台のユニットが全面的に発電を 開始して以後、大朝山水力発電所が毎年、広東に輸送する電力量は全省の35%以 上を占め、雲南省が西電東送を実施するうえでの主力軍となっている。
瀾滄江中下流における8基のカスケード(連続式)発電所のなかで、漫湾発電所 の下流に位置する発電所として、大朝山発電所は建設、発電開始以来、地元経済 の急速な発展を促してきた。昨年末までに大朝山水力発電所が地方財政に納めた 税収入は累計で5億元近くにのぼる。
その他、大朝山水力発電所は現在、国内の百万キロワット水力発電所のうち唯一 の投資予算を超えなかった水力発電所であり、単位キロワットあたりの価格は 6000元より低く、現在、国内の同類の発電所の単位キロワットあたりの最低価格 である。さらに大朝山水力発電有限責任公司はまた、中国の現代企業制度を参照 してつくられた初めての百万キロワット給水力発電所である。昨年度の大朝山水 力発電有限会社の一人当たりの生産量は560万元あまりに達し、全国の電力業界 のなかでもトップクラスである。