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メコン河開発メールニュース2007年3月16日
メコン河本流中国部分の瀾滄江の水力発電ダム建設を進めている中国の最大手電力会社の華能グループが、4年間で発電能力を2倍にする計画を打ち立てています。
以下、メコン・ウォッチでインターンをしている村山安奈さんの翻訳です。
2006年8月31日、チャイナ・デイリー
中国の電力最大手である華能グループは、2010年までに現在の発電能力を2倍にするために2500億元(312.5億米ドル)を出費する計画にある。
その投資の多くは石炭発電所に注ぎ込まれるが、新しく水力発電所や風力発電所も建設される。
昨年末、その総発電能力が43.2GW(ギガワット)=43,200メガワットであった北京にベースを置く総合発電会社、華能の、李小鵬代表によれば、発電能力50GWの新しい設備建設を目指し、今年から2010年の間の投資を予算化したという。
「新しく建設される施設は、大規模な石炭発電ユニットに加えて費用効果と環境保全を強調する再生可能エネルギー発電所を含む。」と李代表が北京で火曜日(2006年8月29日)に開かれた企業会議の合間にチャイナ・デイリーに伝えた。
急速に進む経済を持ち、世界第2位の電力消費国でもある中国は、国内の主要電力産業にその発電能力の向上を図るために多額の投資を支払うことを促進してきた。
新しい発電所によって、過去4年者間国内を苦しめた電力不足を数年で解消し、生産と消費のバランスを整えることができると、専門家は言う。
北京に本拠地を置く華能グループは、2010年までに総生産能力80GW以上とそれによって得る収益、1400億元(175億ドル)を目指している。
華能グループの顔である華能国際電力は、今年度上半期において、前年比29%、21.7億元(2億7100万ドル)増しである198億元(25億ドル)の収益を公示している。
新しく建設される発電所の多くにおいては、向こう4年間その燃料を石炭に頼ることになるが、華能は風力や水力など再生可能な電力資源が全体にしめる割合を増やしていく、と意欲的な目標を掲げている。
同企業は、水力や風力を資源とした発電を2010年までに総生産量の10-15%にすることを目標としている。華能の高官であるHu Shihai氏はチャイナ・デイリーに対して、「再生可能な電力資源の多くは水力からくることになり、風力発電の割合は低いだろう。」と話した。
非石炭発電所の建設における責任は、その上場会社ではなく、親会社である華能グループが請負うことになっている、と企業関係者は言う。増える電力需要において、過度な石炭への依存を軽減するためにクリーン資源を用いることへの政府の働きによって再生可能な電力発電の案が動いているという。
国有企業によるデータによると、華能は中国南西の雲南省に位置する瀾滄江(メコン河)に沿って8つもの水力発電所の建設を計画しているという。
Hu氏によると、その総発電能力は15.85GWと計画されており、いくつかは2010年にも操業を開始する。