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ラオス・ナムニアップ1ダム>タイ発電公社が参入調査へ

メコン河開発メールニュース2007年3月31日

関西電力がラオスの水力発電ダム開発を積極的に進めています。一昨年に世界銀行がナムトゥン2ダムにゴーサインを出して以来、不十分な調査と住民協議しか行われていないダム計画が次々と民間の手で進められています。

以下は、JICAが実施可能性調査の資金協力をしたラオスのナムニアップ1ダムにタイ発電公社が出資するかどうか調査を始めるというタイの報道です。メコン・ウォッチの東智美の翻訳です。


EGATの理事会、140億バーツのラオスの発電所の調査を承認

The Nation紙
2007年3月13日

タイ発電公社(EGAT)の理事会は、ナムニアップ発電所にラオス政府と合同で投資を行う可能性を調査する計画を承認した。

EGATのApichat Diloksopon副総裁は、昨日(2007年3月12日)、理事会はこのプロジェクトの合同調査の実施について、EGATがラオス政府と覚書(MoU)に調印することに合意したと語った。

ナムニアップ発電所は、ラオスに建設されることになっていて、発電能力は261メガワットである。2014年からタイに電力を供給する予定だ。

日本の電力会社である関西電力がこのプロジェクトに着手しており、費用は4億ドル(140億バーツ)と見積もられている。関西電力がEGATに参入を呼びかけた。
関西電力がプロジェクトの株式の40%を保有する計画で、ラオス政府が20%、タイのRojana Industrial Park社が15%、EGATが25%となる予定だ。

EGATは、このプロジェクトに直接投資するか、子会社を通じて投資するかを後に決定することになる。

EGATの理事会は、ナーボン・ルートに沿った送電線の建設が4年の期間内に終わるのかどうかという懸念も表明した。

送電線は、ラオスのナムグム2ダム、ナムグム3ダム、ナムトゥン1ダム、そしてナムニアップダムからタイに電力を供給するためのものだ。

理事会は、EGATに対し、送電線の建設プロジェクトに支援が必要かどうかをラオス政府に確認するように求めた。

ラオスの実施可能性調査

Bangkok Post紙
2007年3月13日

タイ発電公社(EGAT)のApichart Dilogsopon副総裁によれば、EGATは、計画されているラオスのナムニアップ水力発電ダムの実施可能性調査に参加することになった。

EGATの理事会は、昨日、日本の関西電力によって始められた調査に、国営企業であるEGATが参加することを承認した。

ナムニアップダムは、261メガワットの電力を発電する予定で、2014年にはタイに電力を供給することになっている。

Apichart氏によれば、関西電力は、このプロジェクトが実行可能であるとの調査結果が示されて以来、EGATに対し、このダムに25%の投資を行うよう説得を行ってきた。ダムの投資額は、4億ドルと見積もられており、関西電力が40%、ラオス政府が20%、タイ証券取引所に上場しているRojana Industrial Park社が15%の投資を行う。

また、Apichart副総裁によれば、EGATは暑い季節である5月のピーク時の電力の需要は、21,600メガワットとなるとの見積を出した。これは、昨年の同じ時期と比べて2.5%増加している。

 

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