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メコン河開発メールニュース2007年12月25日
世界銀行がナムトゥン2ダムにGOサインを出して以来、ラオスでは中国、タイ、マレーシア、ベトナムなどの企業投資による大型ダム建設が次々と進められています。世界銀行はナムトゥン2ダムへの融資を決める際に、他のダムにも同様の基準が当てはめられると明言していました。しかし、実際には環境社会影響調査、情報公開、住民協議など、ナムトゥン2ダムに適用された通りには行われていません。結局、世界銀行がナムトゥン2ダムという堰を切ったがために、ダムの洪水がラオスを襲っているのです。
以下、ベトナム資本によるラオス南部のダム建設に関する新華社電の報道です。
2007年12月21日
Du Guodong編
ハノイ発12月21日(新華社電)--ベトナム語新聞「若者」が金曜日(21日)報じたところによると、ベトーラオ電力共同資本会社は、ラオスでベトナムが後ろ盾となった過去最大の水力発電プロジェクトーセカマン第3発電所の開発を行っている。
資本金2億7300万米ドル(約310億円)、ラオスのセコン県に建設される出力250メガワットの発電所は、2009年に操業を開始すれば、年間10億キロワット時の発電をすることになる。発電所の主要部分の建設が木曜日(12月20日)に始まった。
ベトナム政府は最近ベトナム企業共同体に対して隣国ラオスのセカマン第1ダムの建設を許可した。これは、出力290メガワット、投資額は4億米ドル(約450億円)、年間発電量は11億キロワット時が可能だ。2008年初めに建設が始まり、2012年に完成する予定である。
ベトナムとラオスは延べ2215メガワットの能力がある5つの発電所建設の覚書(MOU)を結んでおり、総投資額は30億米ドル(約3400億円)にのぼる。
5つの発電所が操業すれば年間67億キロワット時近い発電が期待されている。
原文:
http://news.xinhuanet.com/english/2007-12/21/content_7289355.htm
(文責・翻訳 松本悟/メコン・ウォッチ)