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メコン河開発メールニュース2008年12月3日
第5回参議院政府開発援助(ODA)調査の一環として、2008年8月下旬に4名の参議院議員がラオス、タイ、カンボジアを訪問しました。その報告書が参議院のウェブページに掲載されました。
⇒報告書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/koryu/h20/h20oda-houkoku/h20oda-houkoku.htm
今回の調査では、外務省からの説明に加えて、現地のODAに詳しい日本のNGOからも事前の聞き取りを行っています。メコン・ウォッチもカンボジアの国道一号線改修事業(無償資金協力)について、特に住民の立ち退きや生計回復に関する問題点を指摘させて頂きました。調査団はそうした問題点をあらかじめ念頭において現地調査を実施しています。
⇒カンボジア国道一号線改修事業(メコン・ウォッチ)
カンボジア国道1号線改修事業
(日本ODA支援区間)
現地調査では、プラスの影響を受けた住民、問題を訴える住民、カンボジア政府・関係機関、在カンボジア日本国大使館・JICA、それに現地のNGOなどから幅広く情報や意見が聴取され、それぞれの指摘を報告書に併記する形となっています。
その上で、議員団の見解として、「資料や時間等の制約もあり、どちらの言い分が正しいかについて、にわかに結論を出せないが、この問題が今後の工事の遂行の障碍とならないよう、円満な解決に向けて、関係者の更なる努力を期待したい」とまとめています。
⇒X.派遣議員団としての所見(58-60頁)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/koryu/h20/h20oda-houkoku/1-5.pdf
国会議員による現地調査が政府関係者によるお手盛りにならないために、今後もODA事業の問題点を指摘するNGOを含む様々な関係者からの聞き取りを継続して欲しいと考えています。ご関心をお持ちの方は、是非報告書をご一読頂ければと思います。