ホーム > 資料・出版物 > メールニュース >ラオス>著名な社会活動家誘拐される(9)
メコン河開発メールニュース2013年12月16日
ラオスの社会活動家ソムバット・ソムポーン氏失踪事件の真相解明を求め、東京のラオス大使館前で市民による「抗議の共同アクション&会見」が行われました。呼びかけはヒューマン・ライツ・ウォッチとアムネスティ・インターナショナルで、12月13日(金)午前10時、集まった市民20名弱がソムバット氏の写真を掲げ、真相究明を訴える声を上げました。
また、ラオスのトンシン首相に向けた書簡を読み上げ、「国際人権法に則り、迅速に捜査の手を尽くすこと、また、捜査の進展状況について情報を共有すること」などを訴えました。市民側は書簡を手渡したいと呼びかけましたが大使館側の反応がなく、書簡はやむなく郵便受けに投函されました。アムネスティ・インターナショナルは前日に、書簡を手渡すため訪れる旨を事前連絡していたようですが、どうやら大使館側は対応しないという選択をしたようです。
トンシン首相は、日・ASEAN特別首脳会議(12月13−15日)に出席するため来日しましたが、この会議に先立ち、メコン・ウォッチでは、抗議行動を呼びかけた2団体などとともに、トンシン首相と会談する安倍首相宛に「ラオスにおける活動家の拉致事件に関する要請」を行ないました。
要請内容はこちら http://www.mekongwatch.org/resource/documents/rq_20131212.html
日本はラオスに対する二国間援助の最大のドナー国です。日本政府にはソムバット氏失踪事件の解明を求め、ラオス政府に強制失踪条約の署名国としての責任を果たすよう促していくことが求められます。
(文責 メコン・ウォッチ)