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タイ石炭火力>反対派リーダー宅が銃撃される

メコン河開発メールサービス 2001年1月16日


タイ南部のプラチュアップキリカン県に計画されているヒンクルット石炭火力発電所問題をめぐって、銃撃事件が起きたとのことです。開発企業のユニオンパワー社(トーメンが最大出資)など推進側が13日に開催したセレモニーを反対グループが妨害したことに対する報復との疑いが持たれています。

なおこのプロジェクトへの融資については、1998年11月に旧日本輸出入銀行(現在のJBIC)が承認直前までいきましたが、現地の激しい反対運動によって白紙に戻された経緯があります。以下、バンコクポストの記事をメコン・ウォッチの福田健治が訳しました。


デモが宴会を妨害した後、銃撃が発生

Bangkok Post, 15 January 2001

昨日、ヒンクルット石炭火力発電プロジェクトに反対する住民の家に数発の銃弾が撃ちこまれた。

プロジェクトの抗議者は、先日、大量の排泄物と卵で事業者主催の大規模な宴会を妨害していた。

トンチャイ区のThalo-Khok Tahom通りに面するこの家は、ヒンクルット区市議会副議長及びバンクルット自然環境保護グループの代表であるJintana Kaewkhao氏が所有している。

銃撃は午前2時に行われたが、けが人は出なかったとジンタナ氏は語った。

去る土曜日、彼女は発電所建設地近くでのデモに参加した。ここでは、ヒンクルット発電プロジェクトのスポンサーであるユニオン電力開発社が主催した、コミュニティ・リーダーを対象とする2000テーブル規模の夕食会が行われていた。

発電所反対派が排泄物と卵をパーティー会場にばら撒き、宴会は中止になった。

銃の後、ソーダ水が家に投げられた、とジンタナ氏は述べた。警察は、35.7口径の拳銃から発射された弾丸を、近くの草薮の中で発見した。

地元の村人とバンコクの環境グループによる、石炭火力計画への激しい反対の結果、発電所からの電力供給は3年間遅れている。

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