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パクムンダム>魚の遡上に合わせた水門開放要求
メコン河開発メールニュース 2003年6月1日

世界銀行の融資で建設され10年以上にわたって住民を苦しめているタイのパクムンダムに関する最新情報です。メコン・ウォッチの土井利幸(マヒドン大学)の報告と翻訳です。

***以下、土井報告***

パクムンダムについては、これまでお知らせしてきたように、今年1月14日に内閣が「水門年間四ヶ月開放」を一方的に宣言してしまいました。反対派が要求する通年・永久開放に程遠いばかりか、住民運動に対して強行な姿勢を取りはじめた現タクシン政権がそもそもきちんと四ヶ月開放に応じるのか、被影響住民の闘いはまだまだ続いています。

タイでは一年で最も暑い四月が過ぎ去り、曇り空がめっきり多くなりました。魚の遡上・産卵が本格化すると言われる雨季の訪れを間近に、水門開放の実現に加えて、政府が指定した七月から十月の開放がムン川の魚の産卵や環境回復に本当にプラスになるのか、との問いかけが検証される時期がやってきました。以下の記事では、この点をついた反対派住民の行動が報じられています。

なお、記事の末尾にある「カムプワン中州」では、ディベロッパーが中州に入り込んできて森林を伐採してしまったため、地元住民が共有のものとして採取してきた植物や薬草が被害を受けるといった問題が発生しています。貧民フォーラムでは特に昨年来、ウボンラチャタニ県に対してこの問題の早期解決を要請しています。

反対派がダムの水門開放を要求

バンコク・ポスト2003年6月1日

貧民フォーラムがパクムンダムの水門開放時期の前倒しを要求した。ムン川の魚が産卵のための遡上準備を開始していることによる。

昨日、水門開放要求を発したのは貧民フォーラムのメンバー約30名で、ウボンラチャタニ県ワリンチャムラップ郡にある公園で集会を開いた。

集会参加者は当初カンボジア政府との合同内閣会議が開催されているホテルの外での抗議行動を計画していたが、警察から退去を命じられた。

現内閣は七月から十月に限った水門開放の決定を下したが、集会参加者によれば、すでに大量の魚がムン川に集まりはじめ、遡上の準備をしているという。

集会参加者はまた政府に対して、ムン川のカムプワン中州を二年間にわたって占拠している人々を退去させるよう要請した。

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