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メコン河開発メールニュース 2006年6月10日
6月8日のメールニュースでお伝えしましたように、メコン河支流のセサン川沿いでは、上流ベトナムに完成したヤリ滝ダムによるものとみられる悪影響が、下流カンボジアの北東部で続いています。
問題解決にはほど遠い状態にもかかわらず、ベトナム政府はセサン川に次々とダムを建設しています。そのうちの1つ、セサン3ダムが完成し、送電を始めました。カンボジア北東部の住民組織やNGOは、ヤリ滝ダムの問題が解決するまで新たなダム建設を凍結するよう求めてきました。
セサン3ダムを含むセサン川のダム問題については、 セサン川・スレポック川・セコン川(3S) ダム開発 をご覧下さい。
以下、メコン・ウォッチの大澤香織による翻訳記事です。
2006年4月22日
ベトナムThanh Nien News
19日、ベトナム中部高原のセサン3水力発電所の最初のタービンが動きはじめた。
発電所のTrinh Van Minh所長は、今後、数日間でこのダムは国の電力網に電力を供給し始めるだろう、と話した。
ザライ省を流れるセサン川に4兆ベトナム・ドン(2億5100万米ドル)を投じて建設されたこの発電所は、計画を1か月前倒しして完成したという。
この発電所は2つのタービンは、2機目のタービンが今年中に設置される予定で、毎年11億2400キロワット時を発電する予定だ。
セサン川沿いにはさらに6つの水力発電所が建設される予定で、残りの5つは今後10年以内に始まる予定だ。