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 メコン本流ダム>メコン河の豊かさを守る祈り―ピースウォーク始まる

メコン河開発メールニュース2013年1月18日

本日1月18日から26日まで、北部タイのチェンライ県で「メコン河のためのピースウォーク(タイ語でタンマ・ヤトラー)」が始まります。昨年に続き2回目の開催です。

タンマは仏教でいう法、真理という意味に繋がり、ヤトラーは歩くこと。タンマ・ヤトラーとは仏教の瞑想法の一つで、歩いて心を落ち着ける方法だそうです。その実践を通しメコン河を守る心を広げようと、参加者は9日8晩をかけメコン河沿いに117kmを歩きます。出発点はタイ・ラオス・ビルマ(ミャンマー)3か国が接するゴールデントライアングルで知られたチェンセーン郡、最終目的地はビエンゲン郡のファイルック村です。

イベントは北部タイで河川資源の持続的な利用に取り組む「チェンコンを愛する会」などの住民グループの呼びかけによって実現していますが、チェンライ県チェンセーン郡などの行政機関や流域の寺院、県内のリゾートホテルなど、様々なグループが協賛しています。仏僧の協力を仰いでいますが、宗教を問わず参加可能です。

昨晩参加者は、ゴールデントライアングルにあるリゾートホテルの一角を借りテントを張って宿泊しました。今日は、リゾートホテルで働く象と象使いの人たちもピースウォークに参加しています。道中は、寺院や学校にテントを張って宿泊しますが、そこでは小学生が伝統芸能を披露する会や僧侶による自然保全に関する法話が行われます。また、24日にはこのイベントの主催者など地域の市民、行政官など各ステークホルダーが参加して、アセアンでの持続的な開発について語る討論会がタイPBSテレビによって生中継される予定です。最終目的地のファイルック村では、メコン河に祈りをささげ、イベントは終了します。

主催者の一人ニワット・ロイゲオさんは、ラオスで建設が進むサイヤブリダムに反対する一人ですが今回のイベントについて、「一緒に歩く人たちがメコン河の自然について学ぶ機会になることを願っています。河は国境になっていますが、地域の文化や自然を分断するものではありません。メコン河を守るための今回の行程にはラオスの人たちも一緒に加わっているのだ、という気持ちを込めて歩きます」と語っていました。メコン・ウォッチのスタッフも一部参加をしていますので、後日写真などで様子をお知らせします。

(文責 メコン・ウォッチ)

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