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国軍による組織的な拷問について詳細報道

メコン河開発メールニュース2021年11月2日

 

クーデター以降、ミャンマー国軍が被収容者に対して系統的、組織的な拷問を行なっていることを明らかにした詳しい記事がAP通信から出ました。

政治囚支援協会(AAPP)は、10月27日現在、1,218人がクーデター以降に治安部隊によって殺害されたとしています。さらにAPの記事によれば、AAPPはこの1,218人のうち少なくとも131人が拷問によって死亡したとしています。

記事にもある通り、国軍は10月半ば、1,300人以上の被収容者を解放し4,320人に対する起訴を取り下げると発表しましたが、実際に何人が解放され、そのうちの何人がすでに再逮捕されたかは明らかになっていません。

以下、AP通信による記事の内容を紹介します。

***

AP通信は10月28日付の記事("Myanmar military uses systematic torture across country” [「ミャンマー国軍が国中で系統的な拷問を使用」])で、2021年2月1日のクーデター以降、ミャンマー国軍が国内各地で組織的かつ系統的に拷問を行なっていることを明らかにした。記事は拘束されたのちに最近解放された28人へのインタビューのほか、写真やスケッチ、手紙、最近国軍を離脱した人の証言などに基づいている。拷問を受けた28人はさまざまな民族で、16歳の少女から僧侶までおり、また国軍に抗議して拘束された人もいれば、拘束理由が不明の人もいた。

記事によれば、既存の刑務所や拘置所のほかに国軍が新たに設けた尋問所があり、そこでも拷問が行われている。収容環境は劣悪で、そこへ新型コロナウイルス感染の波が襲ったところもあった。APはインタビューや衛生写真に基づき、ミャンマー各地の12カ所にある尋問所の場所を特定した。記事にはこの場所を示す地図も含まれる。場所はさまざまだが拷問の手法はどこでも似ており、眠らせないこと、食べ物や水を与えないこと、電気ショック、過酷な殴打などだった。4月に国軍から離脱した元陸軍大尉はAPに対し、クーデター以降、国軍は拷問を盛んに使用していると述べた。

***

●APによる特集記事本文(英語)
Myanmar military uses systematic torture across country, AP, October 28, 2021
https://apnews.com/article/myanmar-torture-military-prisons-insein-abuse-390fe5b49337be82ce91639e93e0192f

●記事中の映像(英語)
https://apnews.com/article/ap-video-508191068138

●関連記事(国軍による拷問を受けた人たちの詳しい話、英語)
A monk, a student, an artist: Tortured by the Myanmar military, AP, October 28, 2021
https://apnews.com/article/myanmar-torture-military-prisons-insein-abuse-6302011d22e4a53280fb6c008fffa869

(記事タイトル訳・文責:メコン・ウォッチ)

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