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ラオス・社会活動家誘拐>10年が経過するも、行方や安否は不明のまま

メコン河開発メールニュース2022年12月15日

2012年12月15日、ラオスの社会活動家ソムバット・ソムポーン氏が、首都ビエンチャンの大通りで警察官に車を停められ降りた後、何者かに連れ去られてから、今年でちょうど十年が経ちます。監視カメラが誘拐の現場を捉え、国際社会から「強制失踪」(国の機関等が個人の自由をはく奪、失踪者の所在を隠蔽し、法の保護の外に置くこと)と認知されるも、ラオス当局は関与を断固否定、「鋭意捜査中」との発表をくり返すのみです。妻のシュイメン氏や友人たち、各国政府の再三の働きかけもむなしく、氏の行方・安否は不明のままになっています。

ソムバット氏は、開発の最終目標を人々の幸福に置き、そのために経済・社会開発と環境保全とを調和させる必要を説きました。また、NGO参加型開発訓練センター(PADETC/パデーク)を率いて、若者の育成に力を傾注しました。こうした活動は内外から高い評価を受け、2005年には「アジアのノーベル賞」と云われるマグサイサイ賞を受賞しました。

氏の誘拐から十年の節目にあたり、より多くの方々に事件を知っていただくために、このたびメコン・ウォッチでは、英語ドキュメンタリー”The Enforced Disappearance of Sombath Somphone”(2018年、50分)の日本語字幕版を作成・公開しました。

この作品は、ラオスの現代史を決定付けた、フランスによる植民地化、第二次インドシナ紛争(「ベトナム戦争」)、米国の介入と爆撃、共産党政権の成立と失敗、東西対立の終焉、市場主義経済の猛威といった重大事件を並行させながら、ソムバット氏の人生と活動を描き、失踪事件の背景に迫ってゆきます。妻シュイメン氏や様々な人々の証言が示唆するのは、ソムバット氏がラオス社会の発展に真剣に取り組めば取り組むほど硬直した政治体制からは脅威と見なされ、ついには拉致事件に至った可能性です。

  

作品は以下のサイトからご視聴いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=HQpCzwL27qk

ソムバット氏の失踪事件については、以下のサイトも合わせてご覧ください。
http://www.mekongwatch.org/report/laos/laos_disappearance.html


(文責:メコン・ウォッチ)

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